あと約1カ月で年度替わり。進学、就職、転勤と生活に大きな変化が訪れる時期でもあるが、これらに伴い新居に転居する人が多くなるのもこの時期の特徴だ。アート引越センター(大阪市)のシンクタンクである「0 1 2 3引越文化研究所」ではこのほど 、「2 0 2 4年春の引越調査レポート」を実施した。調査は2月上旬に行われ、調査対象は今年3月1日~4月30日の間で引っ越し予定のある関東・関西在住20代~40代の男女400人。なお、昨年も同じ条件、内容でヒアリングを行った経緯がある。
それによると、3月4日以降の引っ越しが昨年よりも増加傾向にあるなど、早めに予定を決め、前倒しで引っ越しをする人が増えてきた様子。昨年同時期の同調査よりも5 .3%高い回答となっている。日別でみると、昨年は3月1日(水曜)と3月5日(日曜)を予定する人が最も多かったが、今年は3月7日(木曜)の引っ越し予定が最多で、3月5日(火曜)が続いた。このほかも平日の引っ越しが多くなる傾向があり、混みあう週末を避けるために平日を選択しているのかもしれない。
一方、3月中旬~下旬については、調査時点では3月17日(日曜)と23日(土曜)の引っ越し数が多い。年度末近くの引っ越しでは、本来の日曜、土曜など週末を選ぶ傾向が強いようだ。
一方、引っ越し日を決める際に六曜(大安、仏滅など)を考慮に入れた人は全体のうち約60%で 、現代においても引っ越しをする日の六曜を気にする傾向がうかがえる。新居での新生活が順調に始められることを望んでいる人が多いといえそうだ。