カルチャー

是枝監督のメガホンでよみがえる名作 「阿修羅のごとく」写真集も

 凛(りん)とした生き方に多くの人が憧れた脚本家、作家の向田邦子さん。その代表作、『阿修羅のごとく』が是枝裕和監督の手でよみがえり、Netflixでスタートした。撮影を担当した写真家・瀧本幹也氏が、並行してとらえた数々のカットを収めた写真集、『写真 阿修羅のごとく』(青幻舎)が1月下旬に発行される。

 Netflixシリーズ「阿修羅のごとく」は、長女に宮沢りえさん、次女に尾野真千子さん、三女に蒼井優さん、四女に広瀬すずさんを迎えた。是枝監督の手で令和によみがえったこの作品では、『そして父になる』『三度目の殺人』『海街diary』に続いて瀧本氏が是枝作品の撮影を任され、四姉妹をはじめ、脇を固める内野聖陽さん、本木雅弘さん、松田龍平さん、藤原季節さん、松坂慶子さん、國村隼さんらの一瞬の表情を切り取ったシーンや、舞台である1979年に一瞬にして引き込まれる場面写真などおよそ100点を写真集にまとめた。生き方も恋愛観も違う四姉妹が感情をぶつけ合い、時に互いを労って手を取り合いながら、自らの幸せへと向かっていく、愚かでいとおしく、力強く生きる人々の姿をまとめあげた一冊。税込み3300円。