買い出しから後片付けまで、“親が手伝わない子どもだけの弁当づくり”を長年提唱している竹下和男氏による「弁当の日プロジェクト講演会」(弁当の日プロジェクト実行委員会)が4月23日に、長野県の上田市文化センターで開催された。上田市民や上田市関係者のほか、同プロジェクトの協賛企業ら、約200人が参加した。
竹下氏は、香川県綾南町立滝宮小学校校長時代に、「子どもたちに“くらしの時間”を取り戻したい」と、「弁当の日」の活動をスタート。定年退職後2010年度から執筆・講演活動を行っている。
講演会では、竹下氏が献立・買い出し・調理・弁当詰めから片付けまで、すべてを子どもが行う「弁当の日」の普及活動について話した。参加者たちからは、「小さな子どもに料理を作らせるのは大変と思っていたけれど、その経験を通して自立することの大切さなどを知り、考えが改まった」などの感想が寄せられた。
展示室では、弁当の日に関するパネルや、「弁当の日」映画予告などが展示された。また、フードドライブ「信州こども食堂応援リレー」も開催。参加者から、1800点250kgの食料が届けられた。長引く物価高騰で厳しい状況に置かれている家庭に、順次配布していくという。