
あらゆるものの生産現場からの距離がとても遠い現代生活。野菜や果物も食べる部分だけしか見ないことが多い。子どもたちがクイズ形式で楽しみながら果物の花を学べる写真絵本『くだもののはな なんのはな?』(宮崎祥子、網野文絵著、岩崎書店、税込み1540円)が発売された。子どもたちに読み聞かせながら、案外大人にも発見があるかもしれない。
花の形から何の果物の花なのかを推測するのは案外難しいが、楽しいテキストがヒントになっていてクイズ形式で楽しみながら読み進むことができる。答えが分かったら、果物の実がなる様子も絵本のなかで観察できる。
写真は、農業カメラマンの網野さんが、群馬、埼玉など関東を中心に、さまざまな農家の協力を得て撮影した。奥付に撮影した場所も掲載しているから、どんな果物がどの地域で栽培されているかも分かる。