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サステナブルな商品なら高くても買う? 買わない? 過剰包装を気にする人は9割!

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 コロナ禍は、人々の働き方や家族との時間の持ち方など、私たちの生活を大きく変化させた。では、人々の環境に対する意識はどの程度変わっただろうか。Fabric(ファブリック・東京)とテラサイクルジャパン(横浜市)は、15~69歳の男女6,800人を対象に、「日本におけるサステナビリティーの現状」について調査を実施した。調査は、今年3月に行われた。

 在宅勤務や外食控えで増えた“おうち時間”。家族全員が朝・昼・晩と家で食事をするから、買い物の量が増えたという家庭も多いだろう。そして、それはゴミの量についてもいえるようだ。「過剰包装されている商品が多いと思う」かどうかを聞いたところ、91%の人が「はい」と回答。この数字は、昨年の68%から23ポイント上がっている。「包装は、何度でもリサイクルできるようにすべき」と考えている人も、昨年の65%から90%へと上昇。さらに、「過剰包装を避けるために、ブランドを切り替えるだろう」としている人は、同33%から77%へと増えた。

 もっとも、生活の変化が環境全般に対する意識を変化させるまでには至っていない。「サステナブルな製品にプレミアム(割増価格)を支払うか(エコプレミアム)」という問いに「はい」と答えた消費者は10.9%。一方、「健康的な食品にプレミアムを支払う」とした人は21%だった。ただ、サステナビリティーへの意識が高い層(全体の3%)では、41%の人がエコプレミアムを支払ってもいいとしているほか、今後の消費を担うZ世代の20%は、「価格が2倍」であっても購入すると回答している。サステナビリティーを重視する消費者は確実に増えているといえるだろう。

 社会的・環境的インパクトがあるとして人々が挙げた企業は、サントリー・コカコーラ・パタゴニア・SCHMATZなど。中でも、エシカルファッションとフェアトレード商品を展開する「ピープルツリー」(フェアトレードカンパニー・東京)は、双方の指数で最高位の評価を受けた。

 調査の詳細については、FabricのHP「Sustainability in Japan 2022」から。