まめ学

「土屋鞄のランドセル」人気カラートップ10 8割が赤・黒以外の色を選択するなか、1位になった色は?

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 小学校への入学を控えた子どもや孫をもつ人々が、理想のランドセルを選んで購入する活動のことを指す「ラン活」という言葉があるそうだ。それは年々早まっており、3月からゴールデンウイークにかけて最初のピークを迎え、後半戦の山場として夏休みに再度盛り上がりをみせるという。工房系ランドセルメーカーの老舗、土屋鞄製造所(東京)では、2024年度入学用ランドセルの、発売後1カ月間(2023年3月1日~31日)の売れ行きを集計したカラーランキングと人気製品を、ゴールデンウイークに迎える「ラン活」ピークを前に発表した。

 約40色の多彩なカラー展開の中、人気1位となったのは「青・ネイビー」(17.5%)で、昨年の5位からトップに躍り出た。このほか、トップ10にはパープルやピンク、緑、黄色がランクイン。約8割(78.4%)が赤・黒以外を選んでおり、ランドセルの“多色化”を反映している。3位は「茶・キャメル」(15.7%)で、6年間飽きの来ない、落ち着いた“大人色”が支持されているのも特徴的だ。また、注目は「パープル」(11.0%)と「ピンク」(10.8%)で、昨今、赤色に代わる新定番になりつつあるという。

今年の新色「プリズムインディゴ」
今年の新色「プリズムインディゴ」

 製品の売れ筋は、性別にとらわれない色味と型にこだわった“ジェンダーレス・ランドセル”のシリーズ「RECO(レコ)」と、人気ブランド「ミナ ペルホネン」とのコラボモデルの「アトリエ」シリーズ。発売後1カ月間の販売数の集計で、52製品のうちトップ10は2シリーズが独占し、人気1位は「RECO」のブラックとなった。

人気1位 RECOベーシック「ブラック」
人気1位 RECOベーシック「ブラック」

 同社では、1997年ごろから「ランドセルはお子さまの個性に合わせて好きな色を選んでほしい」という思いで、カタログやWEBサイトは性別で分けずに紹介している。ランドセルは、全て職人が一つ一つ手作りする高品質な日本製。なかでも、性能面で「軽量化」と「背負いやすさ」を追求している点が、今年購入した親子から支持されているそうだ。「土屋鞄製造所」の2024年入学用ランドセルは、56種(STOCK LUCKシリーズ4種を含む)で、税込み価格は6万5000円~19万円(送料無料)。