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大野拓朗、「人生は一度きりだから、後悔はしたくない」ハリウッドデビューへの思い【インタビュー】

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-そもそもハリウッドに挑戦したいという思いは、いつ頃から芽生えたものだったのですか。

 近年、身近な方が若くして亡くなられるということが続いて…。そのときに、「人はいつ命を落とすか分からないんだ。人生は一度きりだから、後悔はしたくない」と強く思いました。自分が決めた、進みたい道を目標を持って生きることで、今日がどんなに大変でも、寝る前には「今日もいい1日だった」って思えるようにしたかったんです。そう考えたときに、小さい頃から「世界中を飛び回る仕事に就きたい」という思いや、当たり前のように、「英語を話せるようになっていたい」と思っていたことが実現できていないことに気付いて…。まずは、英語を話せるようになろうと。そして、せっかく俳優をやっているんだから、小さい頃から親しんでいたハリウッド映画に挑戦したいと思うようになりました。

-留学を経て、帰国後はブロードウェーミュージカル「プロデューサーズ」や「エニシング・ゴーズ」などの舞台作品に出演し、その好演が話題となりました。ご自身の中で、留学したことによる変化は感じましたか。

 感じました。ニューヨークでは、新型コロナによるロックダウンを4カ月経験して、何のアクティビティーもない中で、家にこもって勉強しているっていう日々だったので、自宅で映画やドラマ、演劇を見ることで僕自身も救われた思いでした。なので、帰国後に出演した「プロデューサーズ」で客席に笑いが起こり、「元気になった」と言っていただいて、こうしてエンターテインメントを作って届ける俳優という職業に就いて本当に幸せだと感じました。エンターテインメントは、必要不可欠なものではないかもしれませんが、日々の生活を豊かにするものだと強く思います。20代は、ただただ突っ走り、「今日の自分より明日の自分」と思ってひたすら成長することを目指した10年間でしたが、30代になり、心身ともに余裕ができて、感謝の気持ちを伝えられるようになり、充実した日々を送ることができていると思います。

-23年3月からは、ロスに拠点を移す予定と聞いていますが、今後の目標は?

 もちろん、まずはハリウッドデビューなのですが、具体的に言うならば、ヒュー・ジャックマンとミュージカル映画で共演したいです! その夢がかなうように頑張ります。

-改めて、本作への意気込みを。

 細亜羅という役は僕が今まで舞台で演じてきた中で、一番、カッコいい役になると思います。圧倒的にカッコ良く演じられるように、鍛錬していきたいと思っています。五朗さんが書かれた脚本は、日本の美しいいにしえの言葉がたくさん散りばめられているので、日本語の美しさを再確認していただけたらうれしいです。

(取材・文・写真/嶋田真己)

Daiwa House Special 音楽劇『クラウディア』Prodeuced by地球ゴージャス

 「Daiwa House Special 音楽劇『クラウディア』Prodeuced by地球ゴージャス」は、7月4日〜24日に東京建物 Brillia HALL、7月29日〜31日に大阪・森ノ宮ピロティホールで上演。
公式サイト https://www.claudia2022.com