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奈緒「『演じ屋』は自分のホームグラウンド」磯村勇斗とダブル主演を務めるヒューマンストーリーへの思い 連続ドラマW-30「演じ屋 Re:act」【インタビュー】

 2021年7月からWOWOWで放送・配信され、大好評を博したオリジナルドラマ「演じ屋」に続く第2弾「演じ屋 Re:act」(全7話)が5月24日から放送・配信スタートとなる。依頼された役になり切る仕事を生業とする演じ屋ファミリーが、演じることを通して、人を救おうとする姿を、さまざまな社会問題を絡めて描いたヒューマンストーリーだ。

 前作に続き、演じ屋ファミリーの松田アイカを演じて、磯村勇斗と共にダブル主演を務めるのが、数々の映画やテレビドラマで大活躍中の奈緒。「自分のホームグラウンド」と語る「演じ屋」への思いを聞いた。

奈緒(C)エンタメOVO

-続編の制作が決まった時のお気持ちは?

 前作の直後から、「続編ができたらいいね」と話していたので、演じ屋ファミリーの皆さんと再会できることがうれしかったです。しかも、私はWOWOWさんでドラマシリーズになる以前の『演じ屋 reDESIGN』(19)から参加させていただいているので、3度も同じチームで作品を撮れるなんて、まるで奇跡のようで。願っていても、めったに実現することではありませんから。もちろんそれは、「演じ屋」を応援してくださるファンの皆さんのおかげですし、皆さんにまた「演じ屋」をお届けできることがとてもうれしいです。

-「演じ屋」には特別な思いがあるのでしょうか。

 「演じ屋」の現場に入ると、初心を思い出すことができるんです。私はこれまで、お芝居をするに当たっては、初めてお芝居をしたときの「楽しい!」という気持ちを忘れないように心掛けてきました。今でもそれは変わりません。ただ、お仕事として結果を出さなければいけない責任感やプレッシャーから、その気持ちを見失いそうになった時期もあって。でも、お芝居をする以上は、初心と向き合い続けていきたい。その点、現場のあちこちに昔の自分がいるような気がして、純粋にお芝居ができる幸せを感じていた頃の気持ちを思い出すことができるのが、「演じ屋」なんです。

-その頃の「演じ屋」の現場はどんな様子だったのでしょうか。

 『演じ屋 reDESIGN』の頃は、みんなで合宿のような形で撮っていました。もちろん、お仕事ではありましたが、まるで自主制作のように、熱意だけでつらいこともみんな一緒に乗り越えて。衣装も自前のものが多かったのですが、「もしかしたら、また使うかも」と思い、その後もずっと手放せなかったですし。そういういろんな思い出の詰まった「演じ屋」の現場が、自分のホームグラウンドのように感じられ、毎回、「帰ってきた!」という気持ちになるんです。そういう作品に出合えたことが、とても幸せです。