SDGs

おにぎりをアップサイクルすると!? ニチレイの「『焼おにぎり』除菌ウエットティッシュ」

アップサイクル商品「『焼おにぎり』」除菌ウエットティッシュ」。
アップサイクル商品「『焼おにぎり』」除菌ウエットティッシュ」。

 商品の生産過程でどうしても発生してしまう規格外品。これまでは廃棄されることも多かったが、最近ではアップサイクルの事例が増えている。ニチレイフーズ(東京)の「焼おにぎり10個入」もその一つ。同社は、“規格外ごはん”を活用した「『焼おにぎり』除菌ウエットティッシュ」(税込み187円、無香料)を7月19日(火)、ロフトの22店舗で先行発売する。

「焼おにぎり10個入」の生産過程で発生する規格外ごはんを活用。
「焼おにぎり10個入」の生産過程で発生する規格外ごはんを活用。

 「焼おにぎり」除菌ウエットティッシュ(10枚入り)で使用しているのは、生産ラインからこぼれたり、形が崩れたりした“規格外のごはん”。これまでは肥料や飼料へと回していたが、「現在のリサイクル以上に価値をアップ」させたいとして誕生したのが、今回のアップサイクル品だ。研究開発型企業である「ファーメンステーション」(東京)の発酵・蒸留技術を使って、規格外ごはん由来のエタノールを生成。チャ葉エキス・グレープフルーツ種子エキスなどを配合した、99%天然由来の除菌ウエットティッシュを商品化した。

 ニチレイグループでは、「持続可能な食の調達と循環型社会の実現」を重要事項(マテリアリティ)に掲げていて、「全拠点における廃棄物リサイクル率99%」を目指しているという。今回のアップサイクル品では、エタノールの生成過程で発生する発酵粕(かす)をニワトリの飼料として有効活用。ウエットティッシュの不織布は、植物由来の生分解性セルロース素材(バイオマス100%)を採用することで、使用後も環境に優しい商品になっている。

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 販売するロフトの22店舗は、渋谷・銀座・池袋・梅田・札幌・吉祥寺・横浜・仙台・広島・千葉・新潟・天神・あべの・西宮・新三郷・京都・二子玉川・大宮・千里バンパク・町田・川崎・小倉店。