カルチャー

「プーチンの頭の中」どないなっとんねん? “暴挙”に走った理由

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 ここ数カ月、ロシアとウクライナの報道を見ない日はない。ウクライナのゼレンスキー大統領の言葉は理解しやすいが、ロシアのプーチン大統領はなぜこういう行動に出たのか、いまひとつ分かりづらいのは、そもそもプーチン大統領という人がどんな人なのか、予備知識が多くないことにも起因しているかもしれない。ここを深掘りしてくれる本がある。『ウラジーミル・プーチンの頭のなか』(ミシェル・エルチャニノフ著、すばる舎・東京、税込み1,980円)が、7月22日に発売される。

 ロシア思想を専門とする哲学者の著者が、プーチンの膨大な演説録、読書歴からその思想を解剖・分析した。出版されたフランスでは「両世界評論賞」を受賞し、イギリス、ドイツ、スペイン、ギリシャで翻訳されている話題作。ウクライナ侵攻の理由について、彼が持つ危険思想を「ソ連回帰」、「ロシアの道」、「ユーラシア主義」の3つに分けて解説している。