SDGs

トラッシュorトリート 食を考えるハロウィーン

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 もうすぐハロウィーン。ここ2年、コロナ禍で友だちと集まることもできなかったから、今年は多少楽しみたいという人に、せっかくだからSDGsなハロウィーンのご案内。未開封の食品を持ち寄る「ハロウィン・フードドライブキャンペーン2022」(フリー・ザ・チルドレン・ジャパン・東京)が進行中だ。ハロウィーンの合言葉Trick or Treat(お菓子をちょうだい)を「食べものを分け合おう」に置き換え、Trash? or Treat?(ゴミ?それともごちそう?)が新しい合言葉だ。

フードドライブで集まった食品
フードドライブで集まった食品

 フードドライブというのは、イベント会場や街角で、家庭などにある未開封の余剰食品を集め、経済的に困難を抱えている人々に食料の無料配布を行う団体に寄付する活動。10月は農林水産省・環境省・消費者庁が定める「食品ロス削減月間」、さらに国連の「国際食料デー月間」でもある。そこでハロウィーンを楽しみながら、課題解決に向けたアクションに取り組めるというイベントだ。昨年は参加150人、食品51.684kgが集まったという。

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 日本では年間1,624万トンの食品が廃棄され、このうち、まだ食べられるのに廃棄されている食品=食品ロスは522万トンにものぼる。一方で7人に1人が相対的貧困状態といわれ、日々の食事に困難を抱えている人も増えている。もしこのフードロスの10%を必要な人に届けることができたら、日本の子どもたちは皆、栄養のある一食をとることができるようになる計算だ。ハロウィーンを楽しむ余裕に感謝して、少しずつ社会の問題にも向き合う機会だ。