カルチャー

水族館をバーチャルの世界ででリニューアル 「VR京急油壺マリンパーク」

VR京急油壺マリンパーク(※イメージ)
VR京急油壺マリンパーク(※イメージ)

 昨年秋に閉館した神奈川県三浦市の水族館、京急油壺マリンパークが、バーチャル空間に再構築され、VR京急油壺マリンパーク(Psychic VR Lab・東京)としてリニューアルオープンした。建物のバーチャル移転に加え、来園したことのある人々の思い出や、建設前の設立趣意書など、貴重な資料も含めてデジタルアーカイブ化した、日本初の取り組みだ。

 京急油壺マリンパークは1968年(昭和43年)に、当時「さかな博士」と多くの人々から慕われていた魚類学の権威、末廣恭雄氏(初代館長)の構想の下、東洋一の水族館として開館。当時としては最先端の「魚類の持つ意外な能力や感覚に関する研究成果を展示する水族館」という教育普及がコンセプトだった。

 VRでの公開で、これまで水族館が遠くてアクセスが難しかった子どもたちがバーチャル遠足で利用したり、介護が必要など移動が困難な人が気軽に訪れたりすることができるようになった。

VR水族館「魚の国」
VR水族館「魚の国」
VR水族館「魚の国」
VR水族館「魚の国」

 VR水族館「魚の国」には、展示されていた水槽の再現や、珍しい巨大サメ「メガマウス」の剥製標本の3Dモデルが展示されている。また、VR屋内大海洋劇場ファンタジアムでは、イルカやアシカのショーをしていた劇場をバーチャル化。マリンパーク最終日の公演の動画を見ることができる。