カルチャー

キッチンからカーネギーへ モントリオール女性交響楽団は何を成し遂げたのか

キッチンからカーネギー・ホールへ ~エセル・スタークとモントリオール女性交響楽団~
キッチンからカーネギー・ホールへ ~エセル・スタークとモントリオール女性交響楽団~

 偏見と差別が支配する社会で、性別、人種、階級の壁を打ち破った女性たちの記録、『キッチンからカーネギー・ホールへ~エセル・スタークとモントリオール女性交響楽団~』(マリア・ノリエガ・ラクウォル 著、ヤマハミュージックエンタテインメントHD)が、11月29日に発売される。当事者たちへの取材と貴重な資料を通じて丹念に描き出された、胸を打つノンフィクションだ。

エセル・スターク
エセル・スターク

 オーケストラが女性演奏家への門戸を閉ざしていた1940年代のカナダで、自ら指揮棒を持ち、女性たちだけでオーケストラを立ち上げた人物がいた。エセル・スターク。彼女が結成したモントリオール女性交響楽団は、何を成し遂げたのか。ウーマン・リブや公民権運動よりもさらに前に、道を切り開いてきた女性たちの歴史に、勇気づけられる一冊だ。価格は税込み2,530円。 

エセル・スタークとモントリオール女性交響楽団
エセル・スタークとモントリオール女性交響楽団