カルチャー

手作りマーマレード大募集! 愛媛・八幡浜で『第5回ダルメイン世界マーマレードアワード&フェスティバル日本大会』開催

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 ジャムの仲間だけど、ジャムとは一線を画し確固たる地位を築いているのがマーマレード。ジャム類のうち、「かんきつ類の果実を原料とし、かんきつ類の果皮が確認できる」ものがマーマレードだ。かんきつ類の酸味と果皮の苦みがたまらないと、愛好するファンも多く、手作りする人も少なくないようだ。

第4回大会の応募者から寄せられたマーマレード
第4回大会の応募者から寄せられたマーマレード

 そんなマーマレードの世界大会があるのをご存じだろうか。イギリスの湖水地方にあるダルメインで2006年から開催されている「世界マーマレードアワード&フェスティバル」だ。マーマレード生産事業者が対象の「プロの部」と、だれでも出品可能な「アマチュアの部」に分かれ、出品者が味や個性を競い合う大会となっている。

審査の様子
審査の様子

 実は2019年からは日本大会も開かれていて、今年も“かんきつ王国”愛媛県の八幡浜市で、『第5回ダルメイン世界マーマレードアワード&フェスティバル日本大会』が開催される。アマチュアの部の募集期間は2023年3月1日~4月12日。「かんきつ1種」「複数かんきつ」などのほかに、「子供」「高校生」「シニア」など、さまざまなカテゴリーがあるので、腕に覚えのある方は、ぜひ応募してみてはいかがだろうか。

第4回大会の表彰式
第4回大会の表彰式

 応募方法は、1作品あたり1500円の出品料を支払い、作品1瓶と必要事項を記入した応募用紙を添付して提出先に送付するというもの。口に入れるものなので、瓶の殺菌など応募要件はしっかり確認しよう。開催概要や応募用紙はウェブサイトでダウンロードできる。なお、英国大会にならって、「アマチュアの部」の出品料は全額、慈善団体に寄付される。前回の第4回大会は185万4475円が障がい者就労支援施設等へ寄付された。

 審査会は5月7~9日に行われ、英国大会の審査員に加え、国内で活躍する料理人やパティシエなど計24人が、外観や質感、香り、味などを厳正にチェック。受賞作品は、5月14日の「マーマレードの日」に大会ホームページで発表される。表彰式は、八幡浜特産の「みかん」が色づく秋、11月11・12日に行われ、表彰式に合わせてステージイベントなども多数開催される予定だ。

 なお、最優秀賞であるグランドプライズ賞に選ばれた作品は、英国王室御用達の老舗デパート「フォートナム&メイソン」で商品化され、ロンドンのピカデリー本店や日本国内で販売される。