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滋賀県「シガリズム体験」で数珠づくりはいかが 近江八幡市のカワサキが銘木使い伝統の技を継承

滋賀県「シガリズム体験」で数珠づくりはいかが 近江八幡市のカワサキ、銘木使い伝統の技を継承 画像1
滋賀県 「舞錐」

 

 滋賀県は“心のリズムを整える新たなツーリズム”「シガリズム」で、観光だけでなく、地場産業などに関する体験を「シガリズム体験」として情報発信しており、このほど「シガリズム体験」の一つ、「数珠づくり体験」(近江八幡市)を紹介した。

 滋賀県によると、近江八幡市では約1400年前から、「木珠」と呼ばれる木の玉を使った数珠づくりが行われており、今回紹介しているカワサキ(近江八幡市)は1928(昭和3)年創業。先代が世界から集めた銘木や、日本の桜、梅、杉、檜(ヒノキ)などを使い、数珠づくりに取り組んでいるという。

 数珠づくりに使う道具は、聖徳太子が伝えたといわれている「舞錐(まいぎり)」を使用するのが特徴だ。「ある程度の大きさに丸くした木の破片の真ん中に穴を開け、錐を刺して木片を回転させながら、刃物を当てて丸くするという手法」。現在は機械化されているが、高級品や希少な素材を使って作る場合には、今もこの技法が用いられているという。

 カワサキでは、「木珠」の数珠づくりを体験できる。「スタンダードコース」は工場見学・数珠づくり・舞錐体験で、1万5000円。予約方法は、シガリズム体験サイトか、電話(0748-33-5101)で申し込む。