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濃厚な風味が突き抜ける究極のかつお節にインフルエンサーも興奮 味の素のかつおだしブランド、「SIIDA」ローンチイベント

 世界で注目される日本の和食。2013年には和食がユネスコ無形文化遺産に登録された。古来から和食文化に根付いているのが、かつお節を代表とする「だし」だ。

 だしの新しい食体験を提供をしたいと考えた味の素(東京)は、昨年11月にかつおだしパックのSIIDA(シーダ)の限定販売をスタート。1月10日、都内でブランドのローンチイベントを開催した。

 SIIDAは日本のだし文化を魅力的なものへと進化させたいとの思いから味の素が仕掛けた革新と挑戦のブランド。イベントは、かつお節の製造を行う職人たちの思いやストーリーを参加したインフルエンサーに伝えると共に、だし汁の試飲と意見交流を目的に行われた。

SIIDAの村瀬健哉ブランドディレクター(左)とかつお節製造の老舗・柳屋本店の小川幸広工場長

▽SIIDAへの思い

 SIIDAは、焚(た)き火のような力強い風味「焚(ふん)」、煙で燻したスモーキーな薫香の「燻(くん)」、発酵が生むまろやかなうまみの「酵(こう)」の3種を味わえるかつおだしパック(ネット通販限定)。世界に一つだけの焙乾装置で燻されて香りづけされただしパックの原料は、他社製品よりも約4倍多く使用されているため風味は濃厚。そして商品に使用したカツオは脂分の少ない魚体を厳選し、カツオを燻す際に使用するまきは、森林再生や香り付けに最適な30~40年もののナラ材を使用しているという。イベントに登壇したSIIDAの村瀬健哉ブランドディレクターは「かつお節は漁業や林業、職人など多くの人が関わり、一本、一本手作りされているということがあまり知られていない。かつお節作りの手間や情熱をSIIDAというブランドを通して体験してほしい。いいなと思ってもらえる人にしっかり伝え、広げていきたい」と思いを語った。

SIIDAの新商品「焚」「燻」「酵」

▽インフルエンサーたちのインプレッション

 今回、イベントの試食に参加したのは、食を中心にメディアで活躍する、万単位のフォロワーを持つ、インフルエンサーたち。

 早速、SIIDAのだし汁の試飲とそのだし汁を使ったうどんの試食が行われた。

 そんな濃厚なSIIDAを味わったインフルエンサーの1人は、3種の中で力強いスモーキーさが特徴の「燻」が気に入った様子で「あえてクセがある、『燻』を料理に使ってみたい」と新たなレシピの可能性がひらめいた様子で声高に語っていた。

 また、うどんの試食では、食べ方の1例として、SIIDAのだし汁うどんとチーズ、黒こしょうのマリアージュを楽しんだ。だし汁、チーズ、黒こしょうのマリアージュに驚いたインフルエンサーたちからは、「力強い香りの『燻』は、チーズの香りにも負けていない」「おいしかった! 見た目からはスモーキーさがまったく想像できなかったが、このスモーキーさがすごくクセになる味わいでハマりそう!」「うどんにチーズ?って思ったがおいしかった!」などの声が上がった。

だし汁うどんにチーズをトッピング

 続いて試食を終えたインフルエンサーたちは、SIIDAを使ったレシピなどのアイデアを発表した。発表されたアイデアは「夏野菜のおひたし」「日本酒のだし汁割り」「玉ねぎのボイルとだし汁にチーズとブラックペッパーを合わせて食べてみたい」など具体的な意見が次々と発表された。「和の食材を詰め込んだラビオリ(パスタ料理)を作ってみたい」と発表した盛り付けデザイナー・飯野登起子氏は、「これだけしっかりした味なので、あえてイタリアンで、ラビオリの中にみょうがなどの和の素材をあわせて使ってみたい」と構想を膨らませていた。

レシピのアイデアを発表する盛り付けデザイナーの飯野氏(右から2人目)

 さらに家庭での楽しみ方に対して話を聞くと、SIIDAを製造する小川幸広工場長(株式会社柳屋本店)は、「家庭では、みそ汁で味わっていただきたい。だしを変えるだけでみそ汁がどう変わるか楽しんでいただきたい」と提案。また今後の商品展開などの展望を語った村瀬ブランドディレクターは、「たくさんのアイデアや意見をいただきうれしい。多くの人々が関わるこのかつお節作りのリアルをどうやったら伝えられるのか、これからもみなさんと一緒にこの食体験を盛り上げたい」とあいさつし、イベントを締めくくった。

 商品は初回限定で、6袋(3種類×2袋)が税込み2484円、9袋(3種類×3袋)が同3564円。(送料別途)SIIDA公式サイトなどで発売する。