カルチャー

やってみたいと思った今がその時 わずか7年で字幕監修者になった女性の生き方

 何かを始めるのに「遅すぎる」ということはない。そう言われるけれど、実際に自分が行動を起こすとなるとなかなか勇気が出ないし覚悟が決まらないもの。だから実際にそれをやってのけた人の話は励みになる。『「やってみたい」と思った 今がそのとき』(花岡理恵著、あさ出版、税込み1540円)が6月17日(火)に発売される。著者の花岡さんは、44歳で韓国語学習をスタート、わずか7年で人気ドラマの映像字幕監修者になった。

 花岡さんは、「いつ極端な選択をしてもおかしくない」というほど、重度のうつ病をわずらう専業主婦だったが、救いは当時“推し”だった韓流スター、パク・ヨンハ氏。だが、ヨンハ氏は自殺。そこからが著者の快進撃が始まる。生きる希望を持たせてくれた故ヨンハ氏に「墓前で韓国語でお礼を伝えたい」と一念発起し、韓国語の勉強をスタート。わずか7年後の51歳で、日本トップレベルの韓国語の映像字幕監修者となる。

 「何かしたい」と思った時、ちゅうちょしてしまいがちな女性の背中を、25年間専業主婦として生きてきた著者が柔らかく押す、「自分の気持ちにブレーキをかけない」生き方をつづった一冊だ。