カルチャー

「15時くらい」でなぜ15時40分に来るの? 意外に役立つ・・・かもしれない“沖縄ルール”が分かる本

 「なぜ、沖縄の人は『15時ぐらい』で15時40分に来るのか」「なぜ、沖縄の人はマーガリンをバターと呼ぶのか」「なぜ、沖縄の人にはアバウトに仕事を頼んだほうがうまくいくのか」「なぜ、沖縄の人は昇給・昇格すると退職するのか」――。移住や転勤で沖縄へやって来る人たちに、“オキナワ・ルール”を理解して楽しい沖縄ライフを送ってもらいたいと、『沖縄ルール 知っておくとビジネスも人間関係もうまくいく!』 (あさ出版)が、8月26日(月)に刊行される。著者は、沖縄の地域経済・産業活動の専門家である伊波貢(いは・みつぐ)氏。

 同書では、“沖縄に転勤してきた田中さん”という架空の人物に対して、伊波氏が、これを知っておけば沖縄でのビジネスも人間関係もうまくいくという33の「沖縄ルール」を紹介する。例えば、沖縄文化を表現する言葉の1つである「テーゲー」。突き詰めて考えずに、ほどほどの加減で生きていこうという概念で、「大概」に由来する方言とされている。沖縄の人が「3時ぐらいに来るさあ」と言ったとき、この “ぐらい”の幅は意外に広く、10分前に来ることもあれば、30分過ぎて来ることも。こんな“テーゲー”を知っておき、完璧主義のわなにとらわれず、相手の“ゆるさ”を許容する姿勢があれば、ストレスを感じにくく、意外に仕事もスムーズにいくと著者は説く。 沖縄流テーゲー型ビジネススタイルは世界に通じると思って、肩の力を抜いて沖縄でのビジネスにトライしてみることを勧める1冊。単行本184ページ、税込み1540円。