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板垣李光人「どうする家康」で井伊虎松(直政)役 「いい緊張感が芝居にもプラスに働いたと思います」

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 嵐の松本潤が主演するNHK大河ドラマ「どうする家康」。23日に放送された第15回のラストに“踊り子”の姿で登場した、井伊虎松役の板垣李光人からコメントが届いた。

 第15回では徳川家康(松本)が浜松に入城。祝いの舞を披露する地元の娘たちに紛れ込んだ虎松が家康を急襲するシーンが描かれた。虎松は後の井伊直政で、徳川四天王(ほかに酒井忠次、本多忠勝、榊原康政、井伊直政)の1人となる人物。

 撮影の感想を尋ねられた板垣は「収録に途中から参加したので、現場の空気も出来上がっている時期でしたし、しかも現場には素晴らしい先輩ばかりという環境。特に参加して間もない頃は、緊張の連続でした」とコメント。

 また、「井伊直政も徳川家臣団に途中から加わりますし、家臣団の他のメンバーとも年齢が離れていたので、直政の思いを身をもって感じられているような気がしました。いい緊張感が芝居にもプラスに働いたかなと思っています」と振り返った。

 収録前には、直政が生まれた井伊谷(静岡県浜松市)や晩年を過ごした彦根(滋賀県)など、ゆかりの地を巡ったという板垣。

 「中でも一番印象に残っているのは、直政のお墓がある彦根の清涼寺です。『演じさせていただきます』とご報告でき、力を頂けたような気がしましたし、いよいよ始まるんだと、改めて気合が入ったのを覚えています」と明かした。

 大河ドラマに前回出演したのは「青天を衝け」(21)。板垣は「時代も違いますが、前作との一番大きな差は、何より死を常に意識するという部分ですよね。『青天を衝け』で演じた徳川昭武は、パリにも行き、国をよくするために役立てることを見て学び…というシーンも印象に残っていますが、今回は国をよくするということに加えて、何より死と隣合わせ。常に走り続けている感覚で、緊張感が違います。いつ何がどう転ぶか分からないし、誰が襲ってくるかも分からない中、24時間過ごしているので。そうなると、自ずと所作も変わりますし、その差は演じていて面白いなと思います」と語った。

 「どんな直政を演じたい?」との問いには、「時代劇は物語のベースに史実があります。さらに、大河ドラマは過去に同じ役を演じた先輩方もいらっしゃいます。今作の直政は、例えば『おんな城主 直虎』で菅田将暉さんが演じられていたのを僕も拝見していましたし、視聴者の皆さんの中にも思い描く作品があったり、特定の役者さんの印象が強いという方もいらっしゃると思います」とコメント。

 その上で、プレッシャーはあるとしつつも、「過去作はあまり意識せず、『どうする家康』の直政は僕だけが演じられる人物だと信じて演じたいと思っています。物語の中で直政が年を重ねていく中で、自分自身も成長できるよう努めたいです」と話した。