春らんまん、さまざまな花が次々に咲くのを見ていると気分が上がる。静かに見えてにぎやかな植物たちのエネルギー。そのデザインが身近なアイテムになった。プラントハンター、 シーボルトの来日200周年記念だ。朝ドラ「らんまん」牧野富太郎も愛した植物をモチーフにした「小さいふ シーボルト 日本植物誌 ヤマブキ」(クアトロガッツ・大阪府茨木市、税込み1万5180円)が4月14日に発売される。
ヤマブキは古くから春の草花として親しまれている。かつては「山振(やまぶり)」と書かれ、細くしなやかな枝が風に振られて揺れ動く姿が由来といわれている。栃木レザーと姫路レザーの上質な牛革に、シーボルトが観察したこのヤマブキがデザインされたアイテムだ。
シーボルトと牧野富太郎は、どちらも植物に強い興味を持っていた。シーボルトは日本で多くの植物を収集し、ヨーロッパに持ち帰って西洋の植物学に貢献。一方牧野は日本の植物に焦点を当て、日本の植物学を発展させるために多くの研究を行った。