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パンや菓子に値下げの可能性も 小麦売り渡し価格3年ぶり引き下げの朗報

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 この秋も値上げになる製品、商品が多く、物価高が止まらない状況にある。しかしながら、中には値下げの可能性が生じたものも出てきた。帝国データバンク(東京)が実施した食品メーカー主要195社における価格改定動向についての調査によると、「輸入小麦」価格引き下げに伴い、パンや菓子1900品目で値下げする可能性があるという。対象期間は8月31日9時時点。

 政府による輸入小麦の売り渡し価格が10月以降、3年ぶりに引き下げられることが決定、記録的な値上げラッシュとなる中で、食品の一部に「値下げ」の期待感が高まってきた。帝国データバンクの調査では、2023年に値上げが実施された、あるいは今後予定がある3万1036品目のうち、小麦粉の価格高騰が直接的に起因した値上げ品目数は少なくとも1906品目に上った。このうち、全体の9割がパン・菓子で、一部の食品では、すでに値下げが実施されたケースもあり、値下げの動きが広がる可能性もある。

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 ただ、物流費やプラ製包装資材などによるコスト上昇が続いており、光熱費が高止まりしていることなどもあって、帝国データバンクでは値下げの実現は早くとも24年以降になると分析している。