『ぼくらの七日間戦争』の著者、宗田理さんによる、東京の大地震をテーマにした書き下ろし『ぼくらの東京革命』(KADOKAWA・東京)が10月12日に発売される。10万人以上が亡くなった関東大震災から100年の今年。構想10年を経た、著者の大地震への提言だ。
宗田さんは、東京にまた大地震がくると心配し、10数年前から資料を集めて街や人々を守ることを考え、ぼくらシリーズの新作で大地震や災害への対策をテーマにした物語を練りつづけてきた。この小説の中で子どもたちは、東京を震災に強い理想の町にしようと考える。大地震からどうやって身を守るべきか、さまざまなアイデアを出しあい、人々が互いに思いやり、助けあうことが何よりも大切であることを学ぶ。
宗田さんは「今の世の中に目を向けると、人はいつもだれかと争っている。戦争はその最たるものだ。自然災害からは逃れることができないが、人間自身が作りだす戦争や争いは自分たちの力で回避できる。人は一人では生きていけない。地球上のすべての人間が少しでも穏やかに平和に生きていけるよう、力を合わせることが大切だと、ぼくは思う」と話している。税込み814円。