カルチャー

群馬県立館林美術館で中欧のおもちゃとアートにひたる チェコのかわいいデザインを紹介する企画展が7月18日スタート

  木のおもちゃから現代作家のアートまで、中欧・チェコスロバキアの多彩な作品を紹介する企画展「チェコのおもちゃとデザイン -ニクロヴァーのプラスチック・トイから現代作家のアートまで-」が、群馬県立館林美術館で7月18日(土)~9月23日(水・祝)まで開催される。

  同美術館によると、芸術大国チェコでは、伝統的な木のおもちゃの簡潔で象徴的な造形が、近代以降のアーティストたちにとって創作の源泉となってきた。第二次世界大戦後、工業化の進展により合成樹脂やプラスチックなどの新素材が導入されると、おもちゃの表現や在り方にも大きな変化が生まれた。こうした動きの中で、工業デザイナーとしてファトラ社などで活躍したのが、リブシェ・ニクロヴァー(1934~1981)。ゴム製のおもちゃ、空気で膨らむおもちゃ、音の出るおもちゃなど、新素材の柔軟性や弾力性を生かした作品は、美的感覚と遊び心を兼ね備え、チェコ・デザインを代表する存在となっているという。

 今回の企画展では、ニクロヴァーのおもちゃや試作品を通して、プラスチックが「夢の素材」として捉えられていた時代を振り返る。あわせて、ラジスラフ・ストナル(1897~1976)、デザインブランド「tititi」を手がけるテレザ・タリホヴァー(1977~)をはじめとする作家たちの作品とディアコニエ社による木のおもちゃも紹介し、素材の違いによる表現の多様性にも目を向ける。

 さらに、ニクロヴァーの息子である現代美術作家ペトル・ニクル(1960~)が手がけた人形劇のパペットや絵本などを通して、その創造的世界の広がりにも迫る。会場では、ニクロヴァーのおもちゃに実際に触れることのできるコーナーも設ける。同美術館は、「世代を超えて受け継がれてきた、チェコにおける子どものためのアートの世界を、ぜひお楽しみください」と呼び掛けている。

 会期中の休館日は、月曜日(7月20日・8月10日・9月21日を除く)、7月21日(火)。開館時間は9時30分~17時(入館は16時30分まで)。観覧料は、一般850円、大高生420円。中学生以下、障害者手帳等所持者と介護者1人は無料。群馬県在住の65歳以上は平日に限り2割引き。