セクハラ、パワハラ、アルハラ、マタハラ、そして、接客業では、お客さんから受けるカスタマー・ハラスメント、いわゆるカスハラなどなど。職場にはさまざまなハラスメントが存在するが、その実態はどうなのだろう? エン・ジャパン(東京)はこのほど、ユーザー8857人を対象に「ハラスメント」についてアンケートを実施した。調査期間は、7月27日~8月28日。
それによると、これまで職場でハラスメントを受けたのは回答者の62%と半分以上。年代別でみると、40代以上が69%と20代の47%より22ポイント高く、年代が高い人ほど、ハラスメントを受けた経験があることが分かった。男女別では、男性63%、女性60%とほとんど差はない。
ただ、女性が男性に比べて、「セクハラ」(男性:5%、女性:39%)の比率が高くなっている。全体的に、ハラスメントの種類で多いのは「パワハラ」(90%)がトップとなっている。
一方、職場でハラスメントを受けたことがある人に、誰かに相談したかと聞くと、トップは上司(31%)という結果に。「別の上司に報告し同僚や先輩に守ってもらいながら人事に掛け合ったところ、パワハラしていた上司は左遷された」(24歳男性)といった例が目を引いた。「誰にも相談していない」(31%)も同率となったが、相談しない理由として7割強の人が「相談しても解決にならないと思ったから」と回答していた。