まめ学

アルバイト収入が減少! 10代の金銭感覚に関する意識調査

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 2022年4月から高校で金融教育が義務化され、若年層のお金に対する意識が高まる環境が整ったと思われるが、その収入状況はどうなのだろう? SMBCコンシューマーファイナンス(東京)では、7月19日~20日の2日間、15歳~19歳の学生1000人を対象に「10代の金銭感覚についての意識調査2023」をインターネットリサーチで実施した。

 まず、回答者に現在の収入状況を聞いたところ、「収入はない」は20.8%、「収入はお小遣いのみ」は37.4%、「お小遣い以外の収入がある」は41.8%となった。学生区分別では、高校生が「収入はお小遣いのみ」が52.0%、「お小遣い以外の収入がある」が25.5%、大学生・短大生・専門学校生・予備校生といった大学生等では「収入はお小遣いのみ」が15.8%、「お小遣い以外の収入がある」が65.8%と、高校を卒業した後は進学すると、アルバイトをする学生が多い様子だ。

 ちなみに、ひと月あたりの収入額は平均で、高校生が1万1650円、大学生等が3万8146円だった。大学生は、前回調査では4万3883円で、1割以上の減収となっている。1カ月のアルバイト代をみると、大学生等は2万8498円と前回調査より4405円減少するなど、新型コロナウイルス感染拡大の影響が大きかったのかもしれない。ひと月あたりのお小遣い額は平均で高校生は4361円、大学生等は9316円だった。

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 他方、自己投資(自分の成長のためにお金や時間をかけること。外見や内面の自分磨きに関することも含む)について質問すると、「している」は31.1%、「していないが、したいと思う」は38.0%で、合計した前向きな回答は69.1%。自己投資をしている人の割合は、女性が38.6%と男性(23.6%)と比べて15.0ポイント高かった。

 また、自己投資をしている人の割合は、大学生等では35.4%と、高校生(28.2%)と比べて7.2ポイント高くなった。