まめ学

代表的5栄養素で「たんぱく質」の摂取意識がトップ 「めざせ1日80g!たんぱく摂ろう会」が調査

代表的5栄養素で「たんぱく質」の摂取意識がトップ 「めざせ1日80g!たんぱく摂ろう会」が調査 画像1
めざせ1日80g! たんぱく摂ろう会 「代表的な栄養素の摂取状況・意識の実態」

 

 食品メーカーでつくる「めざせ1日80g! たんぱく摂(と)ろう会」はこのほど、「たんぱく質」摂取の意識や実態把握に関する調査を実施。「普段から摂るようにしている栄養素で代表的な5栄養素の中でトップだった」などとする結果を公表した。

 調査は、2023年3月3~6日に全国の15~74歳男女 2686人にインターネットで聞いた。

 「たんぱく質」「食物繊維」「鉄分」「カルシウム」「ビタミン」の5栄養素で「普段から積極的に摂るようにしている」「なるべく摂るようにしている」合わせて「たんぱく質」が57.2%で最も高かった。以下は「食物繊維」(56.9%)、「ビタミン」(54.1%)、「カルシウム」(50.8%)、「鉄分」(39.6%)の順。

 理由は「たんぱく質は身体にとって重要な栄養素だから」(54.1%)、「筋肉を維持・増やしたいから」(45.4%)、「体力低下を防ぎたいから」(35.6%)などを挙げた。「たんぱく質についてどのような印象を持っているか」を聞いたところ、「筋肉をつけたい人が積極的に摂るべきもの」と考えている人が半数強の55.2%だったが、約1年前の前回調査よりも0.5ポイント減少。一方「健康維持のために誰もが積極的に摂るべきもの」(45.7%)は、前回よりも2.9ポイント増えており「筋肉量増強のためだけでなく、健康維持のための摂取への理解や関心が高まっている」ことがうかがえたという。

 また「1日あたりの必要量や推奨量がどの程度か知っている栄養素」については「たんぱく質」がトップだった。ただ「数値的には11.0%と低く、まだ十分な数値とはいえない」としている。

 調査結果について、早稲田大スポーツ科学学術院スポーツ科学部の宮地元彦教授は「前回調査から約1年なので大きな変化はない」としながら「たんぱく質をより多く摂取しようという意欲や態度が高まっている傾向にあることが見て取れる。たんぱく質を摂る方法としては、プロテイン商品などに頼り過ぎることなく、肉や魚、卵、牛乳、ヨーグルト、大豆製品などの食品から摂ることが大事だ」とコメントとしている。

 「めざせ1日80g! たんぱく摂ろう会」は、明治(東京都中央区)、伊藤ハム米久ホールディングス(東京都目黒区)、マルハニチロ(東京都江東区)の食品メーカー3社が2022年6月に設立したコンソーシアム(共同事業体)。