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内山理名、生きることは「“学び”であり“修行”」 ヨガとの出会いが人生の転機に【インタビュー】

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-内山さんが今のような考えを持つに至ったきっかけは何かありましたか。

 大きな何かがあったわけではないですが、ヨガと出会い、ヨガと向き合うようになってから、生きることや死ぬこと、それから自分を見つめ直すことにフォーカスするようになりました。ヨガというとフィットネスのようなものだと思う方もいらっしゃると思いますが、実は体を使って心を整えたり、心を動かしたり、あるときには心を止めたりすることを学べます。

 人生は、常に選択をしなければならないものですよね。今日、何を食べるのか、誰と会うのか、誰に電話をするのか、誰にメールをするのかというのも、人生の一つの選択です。ヨガを始めてから、そうした人生の選択をするときに、自分の中の軸ができたように思います。もちろん、時々は、その軸もブレることがあるんですが、そんなときも、これでいいんだと思えるようになりましたし、「今、イライラしていている」というように、自分の状態を自分で理解できるようになりました。そうすると、生きている実感も、より感じることができるんです。

-それは、俳優という仕事にもプラスになりそうですね。

 なっていると思います。ヨガのトレーニングの中に「ジャーナリング」といって、頭の中に浮かんだことや自分の気持ちをノートに書き出して、自分の心の状態を知るというものがあります。私は、それを役作りとしてもやっていて、その役のプロフィールを書き出したり、どんなことを考えているのかを書いたりして役を作っていくんです。そうすると、その役についてより深く知ることができます。自分と同じだなと思うところが見つかりやすいですし、どう演じればいいのか悩んだときにも振り返ることができるので、役立っていると思います。

-改めてドラマの見どころを。

 今作は、1話ごとにさまざまなゲストが登場し、それぞれの人生の岐路や選択が描かれていきます。自分にはなかった選択肢を見つけてもらえると思いますし、生きる上でのヒントになる作品となればうれしいですね。私は原作を読んで、お料理の匂いやコーヒーの香り、お花の香りといったものを感じたので、それをドラマでも立体的に伝えられたらいいなと思っています。楽しんでいただけたらうれしいです。

(取材・文・写真/嶋田真己)

土曜ドラマ9「最果てから、徒歩5分」 (C)糸井のぞ/新潮社「最果てから、徒歩5分」製作委員会2022

 土曜ドラマ9「最果てから、徒歩5分」は、10月1日から毎週土曜午後9時にBSテレ東で放送。
公式サイト https://www.bs-tvtokyo.co.jp/saihatekara/