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地震による墓倒壊に備えを 全優石が「免震工法」PR

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全優石 「免震工法」

 

 全国約200社の石材店でつくる「全国優良石材店の会」(全優石、事務局・東京都品川区)は9月1日の「防災の日」を前に、地震による墓の倒壊に備えた対策の必要性を訴えている。全優石によると、今年5月に発生した石川県能登地方の地震では寺の墓などが倒壊したことから、墓の地震対策への同会への問い合わせが増えているという。

 全優石は1995年の阪神淡路大震災をきっかけに、墓の倒壊対策を内部に設けた「免震施工開発委員会」で長年検討。墓石の中心部に入れた丈夫なステンレス棒(免震棒)や墓石の接着部に衝撃吸収性に優れた合成ゴムで免震性を高める「免震工法」を2013年開発した。 

 つなぎ合わせる石材双方に穴を開けて小さな円筒形の棒「タボ」をその穴に差し込み石材同士をぴったり合体させる工夫もしている。阪神淡路大震災や東日本大震災級の揺れ(震度7)を再現した実証実験で、この工法の免震効果が証明された、という。

 この免震工法について、全優石は「免震棒、ダボなどでそれぞれをしっかり組み合わせて一体型にしているのが特徴。費用は地域や墓の大きさなどによっても変わるが、標準的な墓で10万~20万円必要。全国を5つに区分し、それぞれに適した標準施工基準を設けた」としている。