箱根寄木細工の工房を訪ねる 会席料理やコースター作りも

箱根寄木細工「ずく」引きで生まれた麻の葉模様

　旅先でのんびりしながら、その地域の伝統やものづくりを知る。ちょっとプラスアルファがあると旅の楽しみが増える。神奈川県の箱根湯本温泉にある旅館「界 箱根」（星野リゾート・長野県軽井沢町）では、5月6日～7月29日の間、「箱根寄木細工職人の工房を訪ねるツアー」を開催する。高低差があり、多様な樹木に恵まれた箱根エリアの風土と、参勤交代の歴史の中で育まれてきた箱根寄木細工を深堀りできる企画だ。

木の色を活かした様々な模様

「ずく」引きの様子

　工房では素材となる木材の説明を受け、寄木細工に仕立てていくまでの工程を教わる。木材をカットし、異なる色合いの部材を張り付けることで模様のパーツを作り、それを組み合わせ、最後にカンナで削って作品に仕立てるという工程を見ることができる。職人が使うカンナを使って模様を削り出す「ずく」引きも体験できる。宿に一泊すれば、寄木細工の器で懐石料理を味わう楽しみもある。参加費用は税込み7,000円（宿泊費別） 。