カルチャー

昭和の「家電王国」の製品たち ブラウン管やカプセルレンジ

展示製品例 (上段左から、14型ブラウン管白黒テレビ、ゼンマイ式カミソリ、液晶表示付COS化電卓 両面自動演奏ステレオシステム、カプセルレンジ)
展示製品例 (上段左から、14型ブラウン管白黒テレビ、ゼンマイ式カミソリ、液晶表示付COS化電卓 両面自動演奏ステレオシステム、カプセルレンジ)

 カセットテープを手に10代の若者がどうやって使うのか首をかしげる動画が、ネットで話題になった。技術の進歩の速度が速く、ひと昔前の製品がすぐに「懐かしく」なる昨今。大阪中之島美術館(大阪市)で8月6日から10月2日まで開催される開館記念展「みんなのまち 大阪の肖像」(第2期)では、昔懐かしい家電製品の数々が展示される。

 展覧会は「大阪」にフォーカス。昭和戦後・平成・令和」をテーマに、同美術館の所蔵コレクションや、大阪府市内外の博物館・美術館、企業などの所蔵物が展示される。戦後復興期以降の芸術作品や、実物大で再現された1970年代の工業化住宅に加え、「家電王国」大阪で生まれた家電製品などが大阪の「肖像(かお)」として展示される。

「シャープミュージアム」紹介コーナ― (イメージ)
「シャープミュージアム」紹介コーナ― (イメージ)

 1950~80年代にシャープ(大阪)から発売されたブラウン管テレビや液晶表示電卓、電子レンジも展示。また、館内に設けられる「シャープミュージアム紹介コーナー」には、1950~60年代にかけ全国各地で見られた「街頭テレビ」を模したディスプレイが設置される。街中を見回せばデジタルサイネージの時代、街頭テレビはなんとなく家庭的で心温まる展示だ。