カルチャー

41歳都議がプロレスに挑戦 元テレ朝アナの川松真一朗氏

デビュー戦の必勝を祈願して達磨の目入れをした川松都議会議員(左)
デビュー戦の必勝を祈願して達磨の目入れをした川松都議会議員(左)

 元テレビ朝日のアナウンサーで、現在は東京都議会議員の川松真一朗氏が、41歳にしてプロレスに挑戦する。趣味レベルではなく、プロとして8月20日(土)、東京都大田区の大田総合体育館で開催されるDDTプロレスの6人タッグマッチに登場。相手には現役プロレスラーで東京都文京区議会議員の西村修氏が含まれ、題して「川松真一朗デビュー戦~東京都議会議員VS文京区議会議員」。珍しい挑戦に思えるが、プロレスラーで議員は意外と多く、国政レベルでも、アントニオ猪木氏、大仁田厚、神取忍、元文科相で現石川県知事の馳浩氏らがいる。

 子どものころからプロレスのファンだったという川松氏は、ひょんなことから誰でも参加できるDDT認定のアイアンマンヘビー級の王座に就いた。これは芸能人やレフェリーなどの関係者、女性まで歴代王者に名を連ねる、いわば遊びの世界。だがこれで、元ラグビー選手で、日大ラグビー部のヘッドコーチまで務めたことがある川松氏の生来の挑戦者精神に火が付いた。

 公務の合間にトレーナーについて練習に励み、185センチの体が一回り分厚くなった。ただ、ラグビーのタックルとプロレスのタックルでは「根本的に違う」そうだ。最大の心配事であるスタミナについては「めどが立った」という。

 アナウンサー生活をあっさり捨てたり、何度も選挙に出たり、突然プロレスに挑戦したりと、奔放すぎる行動に友人たちは「おまえは本当に自由人だ」と驚いているという。これは本人には最大の〝褒め言葉〟のようで「やりたいことはやる、それが自分の主義。やる前に限界を決めるより、やってから知る方がいい」と笑顔で話す。

 対戦相手の中にいる西村氏は、プロレスラーで議員になった。伝統を重んじたレスリングスタイルの色が濃い「無我」の第一人者でもある。議員対決とあおる周囲に「ロックアップした時に、相手の力量、経験、精神状態の、すべてが分かる」と語る。ロックアップとは、両者が互いに腕を相手の首筋に絡めた最初の姿勢のこと。川松氏も「(ラグビーのFWが)最初のスクラムで相手の状況を理解するのと同じ」と意気込む。