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区制施行90周年事業「豊島区こども未来国連会議」を開催 子どもたちがSDGsの視点で未来をプレゼンテーション

区制施行90周年事業「豊島区こども未来国連会議」を開催 子どもたちがSDGsの視点で未来をプレゼンテーション 画像1
豊島区 「ワークショップ優秀賞」「グランプリ賞」「豊島区長賞」を受賞した皆さん

 東京都豊島区はこのほど、区制施行90周年記念事業として、小学4〜6年生の子どもたち約50人が、SDGsの視点で豊島区の未来について話し合う「豊島区こども未来国連会議」を開催した。

 世界の子どもたちが平和で豊かな世界について話し合う「こども未来国連会議」の豊島区版で、自治体独自で行う全国初の取り組みだとしている。子どもたちが豊島区の未来について話し合い、グローバルな視点で物事を捉えると共に、地域住民の考えや価値観を尊重する心を育み、次世代のリーダーを育成することが目的。

 第一部のワークショップでは、「住み続けられる未来の豊島区」をテーマに、チームに分かれてアイデア出しや掘り下げなどの作業に挑戦した。さらにアイデアを「実現するために自分たちは何をする?」などの項目にまとめ、プレゼンテーション用の資料を作成した。

 第二部のプレゼンでは、作成した資料を豊島区議会の議場で発表。「みんなちがってみんないいが当たり前な町」や「自然がいっぱいで、外に出たくなるような豊島区」など、SDGsの目標を自分事として捉えた案が発表されたという。

 続いて行われた審査発表では、「人の流れや需要のあるサービスをAI(人工知能)で予測して都市の効率化を図り、豊島区をスマートシティ化する」という大人顔負けの案を出したチームが優秀賞に選ばれた。このほか「SDGsアイデアコンテスト」のグランプリと豊島区長賞も発表された。

 会議に参加した子どもたちからは「他の学校の人たちと会うことができ、自分では思いつかないようなアイデアを聞くことができて楽しかった」などの感想が寄せられたという。優秀賞に選ばれたチームと、グランプリ・豊島区長賞の受賞者は、令和5年3月に開催される「第3回こども未来国連会議」への参加権が授与される。