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あなたも猫マイスターになりませんか? 「ねこ検定」公式ガイドブックの大幅改訂版を発売

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 猫の気持ちがもっと理解できたらいいなって思うことはないだろうか? 猫の鳴き声を聞き分けてみたい! 猫目線で世の中を見てみたい! 猫ともっと仲良くなりたい! そんな猫好きなあなたに、とっておきのガイドブックがある。

 「ねこ検定」という試験があるのをご存知だろうか? 猫と一緒に過ごす時間がより豊かになることを目指して2017年に始まり、これまでに約1万7,000人が受験した。

 その公式ガイドBOOKが大幅改定され、10月7日(金)に全国の書店で発売される。『ねこ検定 公式ガイドBOOK初級編 新版』(本体1,400円)、『ねこ検定 公式ガイドBOOK中級・上級編 新版』(同1,500円)、および『ねこの法律とお金 増補改訂版』(同1,700円)の3冊。いずれも発行はライブ・パブリッシング(東京)。

 初級は「ねこのパートナーレベル」で、猫にストレスを与えることなく、一緒に過ごすための知識を問う。中級は「ねこのスペシャリストレベル」で、猫の一生に責任を持ち、お互いに幸せに過ごせる知識を問う。上級は「ねこのマスターレベル」で、猫の行動や気持ちを理解し、ストレス予防や医療にも精通する知識を問う。

 『ねこの法律とお金 増補改訂版』では、「愛猫が交通事故に。治療費は請求できる?」、「災害時に避難所に連れて行ける?」などなど、猫との暮らしの中で遭遇しがちな問題、疑問、トラブルを、事例を交えて解説しており、そこで発生する「お金」にも踏み込んだ、初のネコ専門法律ハンドブック。「ねこ検定」のサブテキストも兼ねている。

 改定の理由としては、医学や法整備の発展がめまぐるしいこと、コロナ禍を経て変化した猫と人を取り巻く社会情勢や暮らしに関わる最新情報を盛り込んだことがある。それに伴い、検定の出題範囲も新版テキストに準拠する。

 「ねこ検定」はこれまでに5回実施された。次回は2023年3月26日(日)に開催予定。開催エリアは札幌、東京、名古屋、大阪、福岡。オンライン検定も予定されている。

 獣看護師、猫と暮らしている人、猫カフェ店員、学生など幅広い猫好きの方が受験している。「ねこ検定」の受験者の67%が女性、33%が男性だが、年々男性の受験者が増えている。年代別では、30代が35.1%と一番多いが、幅広く大勢の人が受験している。

 これまでの5回の検定での合格者はのべ約12,240人。合格率はおよそ71.5%。9割近い方が合格出来る初級から、4割しか合格できない上級まで難易度が異なる。

 「ねこ検定実行委員会」の青木祐樹氏は「受験後アンケートでは実に8割近くの方が『ねこの行動や気持ちを理解できるようになった』、『ねことの暮らしに役立った』と回答しています。飼い主の方も、将来ねこと暮らすことを考えている方にとっても、学習している間はとても有意義な時間をすごすことができると思います」という。

 「ねこ検定」は、ねこ検定実行委員会が神保町にゃんこ堂(東京)の特別協力のもとで行っている。神保町にゃんこ堂とは猫に関する本のみを扱っている専門店で、店内には600種類以上もの猫本が用意されているとのこと。

 猫の魅力について、青木氏はいう。「やはり、人間側の都合に寄り過ぎないところでしょうか。愛らしい表情で見つめてきたかと思えば、近寄ると逃げたり、猫パンチをされたり、まったくつれないこともしばしば・・・。基本、思い通りにならず振り回されるけど、心の奥底では繋がっている感じがする、底が見えない距離感も猫の大きな魅力だと思います」

 さらに、青木氏は「ねこ検定」について「ねこの生物としての歴史や習性を理解すると、距離が縮まった感じがして、ねこをより愛おしく感じることができると思います。合格はひとつのゴールですが、その準備をする過程の時間がとても重要で楽しく学習することのできる検定です」とアピールしている。