カルチャー

オーディオテクニカ創業60周年記念イベント『Analog Market』開催 「アナログ」ざんまいで感性を刺激しよう!

【Area2】会場のBA-TSU ART GALLERY。
【Area2】会場のBA-TSU ART GALLERY。

 「アナログなもの」が好きという感性派のあなたにぴったりのイベントが、いま行われている。

 音響機器のオーディオテクニカ(東京都町田市)は、2022年に創業60周年を迎え、新たな企業メッセージ「もっと、アナログになっていく。」を発表。「アナログ」をテーマとしたさまざまなコンテンツや取り組みを展開している。その一環として、11月4日(金)~6日(日)に開催するのが『Analog Market』。都内3会場に集結した「アナログ」を巡って、感性を刺激する3日間となっている。

【Area2】会場の内部。
【Area2】会場の内部。

 11月4日、渋谷区神宮前の「BA-TSU ART GALLERY」で、会場の一つ【Area2/Deep Listening】のプレス内覧会が行われたので、OVO編集部も参加した。

 冒頭、オーディオテクニカ ブランドコミュニケーション課の掛水聖貴氏があいさつ。「弊社が大切にしているのは感性・知性・創造性といった価値観。『アナログ』には人間性のような抽象的な部分も含まれる。ぜひ3つの会場でさまざまな『アナログ』を体験していただきたい。この【Area2】では、オーディオテクニカの60年の歩みと代表的な製品を展示。60周年記念モデル5製品については、試聴もしていただける。ぜひこの機会にご体感いただければ」と述べた。
 【Area2/Deep Listening】の目玉は、5つの60周年記念モデルだ。

【Area2】では、60周年記念モデルのカートリッジなどをハイエンドシステムで視聴できる。
【Area2】では、60周年記念モデルのカートリッジなどをハイエンドシステムで視聴できる。

 ヘッドホン「ATH-W2022」(税込み132万円)は、ミズメ桜の木製ハウジングに、職人が一つ一つ蒔絵(まきえ)を施した越前漆(うるし)仕上げ。国産の最高水準のパーツを使用し、振動板も一人の技術者が一つ一つ手作りで仕上げているという。贅(ぜい)を尽くした逸品だ。

ヘッドホン「ATH-W2022」。
ヘッドホン「ATH-W2022」。
ワイヤレスヘッドホン「ATH-WB2022」。
ワイヤレスヘッドホン「ATH-WB2022」。

 ワイヤレスヘッドホン「ATH-WB2022」(同39万6,000円)は、ウッドモデルでありながらワイヤレス。世界初の完全バランス音声出力システムを採用し、ワイヤレス/USBデジタル接続の両方で96kHz/24bitのハイレゾ音源に対応する。

ベルトドライブターンテーブル「AT-LP2022」。
ベルトドライブターンテーブル「AT-LP2022」。

 ベルトドライブターンテーブル「AT-LP2022」(同17万6,000円)は、同社アナログ技術の粋を集めたターンテーブル。シャーシ、プラッターともに透明のアクリル製だ。ストレート型トーンアームにはカーボンファイバー素材を採用。カートリッジ「AT-VM95E」と音質の異なる交換針「AT-VMN95SH」が付属する。

サウンドバーガー「AT-SB2022」。
サウンドバーガー「AT-SB2022」。
MCカートリッジ「AT-MC2022」。
MCカートリッジ「AT-MC2022」。

 サウンドバーガー「AT-SB2022」(同2万3,800円)は、どこでもレコードを楽しめるポータブルのレコードプレーヤー。1982年に発売されて人気だった商品を復刻し、Bluetooth接続やUSB充電など現代向けにブラッシュアップ。ワイヤレスヘッドホンでレコードを楽しむことも可能だ。

 MCカートリッジ「AT-MC2022」(同132万円)はスタイラスチップ一体型ダイヤモンドカンチレバーやチタンハウジングを採用したゴージャスな製品。なんと生産台数が世界限定60台のため、発売前から世界中のオーディオマニアの間で奪い合いとなっているようだ。

 すべて試聴してみたが、どれも素晴らしい音でまさに耳の肥やし。世界的に生産数が限られている製品もいくつかあるので、ぜひこの機会に体験しておくことをおすすめする。

60周年を記念して、アーティストとコラボレーションして企画・製造された、音楽仕込み焼酎「ANALOG SPIRITS」も展示されていた。
60周年を記念して、アーティストとコラボレーションして企画・製造された、音楽仕込み焼酎「ANALOG SPIRITS」も展示されていた。

 『Analog Market』の他の2会場もざっとご紹介しよう。

 青山ファーマーズマーケット(国連大学前広場)で開催されている【Area1/Shopping & Workshop】は、アナログな「のみの市」。野生爆弾のくっきー!などさまざまなジャンルのクリエーターやブランドが40近くのブースを出展。レコードを中心に、骨董/アンティーク、古着、アート、インテリア、観葉植物、オーガニックフードなど、つくり手の魂のこもった品が並んでいる。そのほか、DJによるレコードの「スクラッチ体験」や、作家と触れ合いながら楽しめる「ものづくりワークショップ」など体験コンテンツも用意。子どもから大人まで誰でも気軽にアナログなものを「買う」「つくる」体験ができる会場となっている。

【Area1】会場の青山ファーマーズマーケット・国連大学前広場(イメージ)。
【Area1】会場の青山ファーマーズマーケット・国連大学前広場(イメージ)。
【Area1】の展示ブースイメージ。
【Area1】の展示ブースイメージ。

 南青山のSTUMP BASEで行われる【Area3/Gallery】は、「アナログ」なクリエーターたちによるサウンド&アートインスタレーションを楽しむ場所。アナログ・シンセサイザーの名機「ROLAND System 100M」と、熊本県八代産の天然い草を使用した伝統的な製法の畳に現代のテクノロジーを融合させたサウンドシステム「TTM-V20」。これらに実際の古民家から発掘された古道具をアレンジし、“時を経過したアナログ”と、“これからの時を刻むアナログ”が融合。ここでしか味わえないアナログ表現を体感できる。 そのほか、「アナログなお茶会」(事前予約制)など、五感を通してアートを楽しめるイベントが用意されている。 参加予約が必要なイベントもあるので、詳細は特設サイトで事前に確認しておこう。

【Area3】会場のSTUMP BASE(イメージ)。
【Area3】会場のSTUMP BASE(イメージ)。
【Area3】の展示ブースイメージ。
【Area3】の展示ブースイメージ。

 『Analog Market』開催場所・日時

【Area1/Shopping & Workshop】

青山ファーマーズマーケット・国連大学前広場(東京都渋谷区神宮前5-53-70)
11月5日(土)・6日(日) 10時~16時

【Area2/Deep Listening】

BA-TSU ART GALLERY(東京都渋谷区神宮前5-11-5)
11月4日(金) 13時30分~20時/5日(土) 10時30分~18時/6日(日) 10時30分~17時

【Area3/Gallery】

STUMP BASE(東京都港区南青山6-5-45)
11月5日(土) 12時~20時/6日(日) 12時~19時

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