デジもの

オーディオテクニカが創業60周年記念モデル5機種を発表 いずれも限定生産

 

 音響機器のオーディオテクニカは、創業60周年を記念したアニバーサリーモデルとして、MCカートリッジなど5機種を発売する。すべて台数限定で公式オンラインストア及び一部販売店を通じての販売で、以下、表記の価格はすべて税込み。ラインアップは、MCカートリッジ「AT-MC2022」(132万円 限定60台)、ヘッドホン「ATH-W2022」(132万円 限定100台)、ワイヤレスヘッドホン「AT-WB2022」(39万6,000円 限定600台)、アナログターンテーブル「AT-LP2022」(17万6,000円 限定3,000台)、サウンドバーガー「AT-SB2022」(2万3,800円 限定7,000台)で、いずれも11月7日に予約販売を開始(AT-SB2022のみ同日に発売)している。

AT-MC2022
MCカートリッジ AT-MC2022

 オーディオテクニカの祖業はレコード再生用のカートリッジ。AT-MC2022(11月25日発売)は長年培ってきた知見、技術を注ぎ込んだMC型となる。振動ロスを抑える針先一体型ダイヤモンドカンチレバーや、発電効率を大きく向上した新磁気回路など高度な技術を投入。チタンハウジングは、美しく耐久性に優れたイオンプレーティング処理で黒の七宝風装飾があしらわれる。天然無垢ウォルナットなどで作られたシリアルナンバー入りケース、アルカンターラ製ポーチなどが付属する。自重9.5g。

ヘッドホン ATH-W2022
ヘッドホン ATH-W2022

 ATH-W2022(11月25日発売)は、長年、同社の上位モデルとして作り続けられてきているウッドハウジングをもつヘッドホンで、初代と同じミズメ桜を採用。蒔絵(まきえ)を施した越前漆の仕上げは、工芸品の趣がある。正確な動作を生むバッフル一体型の大口径58mmドライバーは振動板を純チタン製センタードームとして、積層純鉄板によるハイパワーの磁気回路を用い、鮮明で伸びやかな音質の確保を図る。イヤパッド、ヘッドバンド部のヘッドパッドには和鹿革を採用。収納ケースも上蓋が木曽ひのき、下部が白桐で梱包には京都産ちりめん生地が使われる。外観パーツの調達から加工は日本国内で行われ、最終仕上げも東京自社工場で最終仕上げと行なう逸品の取り扱い。インピーダンス48Ω、重さが約450g。

ATH-WB2022
ワイヤレスヘッドホン ATH-WB2022

 ワイヤレスヘッドホンAT-WB2022(1月20日発売)は、ウッドモデルでは同社初となるワイヤレス型。日本のギターメーカーと開発したフレイムメイプル・ウォルナット・マホガニー材の3層構造ハウジングと、高解像な低域が得られるDLCコーティング振動板を採用する。音声信号のD/A変換には、高音質チップで知られるESS社の独自技術を採用。オペアンプには定評あるMUSESシリーズの最上位チップを投入し、また完全バランス構成の音声出力で、独立したDAC/オペアンプ/バッテリーを左右それぞれに配置するなど、格別の高品位設計を採る。BluetoothコーデックはLDAC方式にも対応して、LDAC対応機器との組み合わせハイレゾグレードの高音質が楽しめ、また有線(USB)接続では96kHz/24bitハイレゾ音源の再生もできる。ヘッドバンド、ヘッドパッドはアルカンターラ、ゼロ・ハリバートンとコラボした収納ケース、アルカンターラ製ポーチなど、記念モデルにふさわしい内容となっている。本体重量は約350g。

ベルトドライブターンテーブル AT-LP2022
ベルトドライブターンテーブル AT-LP2022

 完全復活したレコード再生を楽しむためのアナログターンテーブルAT-LP2022(12月16日発売)は、クリアアクリルの30mm厚シャーシと16mm厚プラッターを採用した斬新なスケルトンデザインが特徴。33・1/3と45回転に対応するベルトドライブ方式で、高剛性で不要な共鳴も抑えられるカーボンファイバー・ストレートアームを搭載。専用ヘッドシェルには、当記念モデル限定の特別カラー針先が付けられた自社VMカートリッジAT-VM95BEが装着されている。専用シェルは別売も行なわれ、複数のシェルにカートリッジを装着しておけば、手軽に付け替えて、さまざまな音の違いを楽しむこともできる。

サウンドバーガー  AT-SB2022
サウンドバーガー  AT-SB2022
サウンドバーガー  AT-SB2022
サウンドバーガー  AT-SB2022

 ”サウンドバーガー”は、レコードを挟むようにして再生するポータブルレコードプレーヤーで1980年代に同社から発売され話題となったもの。新しいAT-SB2022は、Blutooth機能を備えて復活したモデル。ワイヤレススピーカーやヘッドホンとペアリングすれば、すぐにレコードを聴くことができる。オーディオアンプやアンプ内蔵スピーカーと有線接続もできるので、さまざまなスタイルでの再生が可能。33/45回転に対応可能なベルトドライブ方式で、特別設計のアームと交換可能な針を採用している。充電バッテリーを内蔵し、USB-Cケーブル(付属)でフル充電すると約12時間の再生が可能。大きさが高さ70×幅100×奥行290mm、重さは900g。