カルチャー

長期療養中の子どもたちに地域で連携して支援を 学校・医療・行政を超えて考える無料オンラインフォーラム

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 文部科学省の学校基本調査によると、病気やケガを理由に長期欠席をしている子どもは全国に約4万6000人いるという。その子たちは、長期の入院や自宅療養による学習の遅れや体験不足により、将来への不安を抱いている。加えて、コロナ禍の面会制限や外出自粛により、患者同士の交流機会や支援者とつながる機会も減少。病気を抱える子どもたちや家族、そして関わる支援者たちが気軽に相談できる場が求められている。

団体の活動の様子
団体の活動の様子

 病気療養する子どもたちの学習・復学を支援する認定NPO法人ポケットサポート(岡山市)は、オンラインフォーラム「『誰もが助けてと言える社会に』~できることから支援に取り組もう~」を、2月26日(日) 13時~16時に、YouTubeライブ配信で無料開催する。病気を抱える子どもたちへの支援活動に、学校や医療関係者、NPOなど、地域のさまざまな支援者が連携して取り組むためのネットワークを構築し、当事者家族とつながる機会を広げていくことが狙い。

過去に開催したワークショップの様子
過去に開催したワークショップの様子

 岡山県内での取り組みを紹介しながら、長期療養中の子どもたちの思いを共有し、支援者それぞれの立場からどのようなサポートができるかを考える。登壇者は、岡山医療センター小児科医長・清水順也氏、岡山県立岡山御津高校の末廣聡校長、ポケットサポート代表理事の三好祐也氏。第1部は「医療・教育・NPOの現場から学ぼう」と題し、清水氏が「医療と教育の連携で生きる力を育む」、末廣氏が「ひとり一人に合わせた合理的配慮」、三好氏が「多職種連携ネットワークを広げる」をテーマに講演。第2部では3氏が、長期療養中の子どもたちに今必要とされる支援についてトークを展開する。視聴者は、ライブチャットで質問も可能。

 ポケットサポートHPの同フォーラム詳細ページにあるフォームから参加申し込みをすると、視聴用URLが送付される。申込期限は2月24日(金)15時。