カルチャー

若返りを願う玉手箱!も返礼品に 最古の「浦嶋伝説」が残る京都・浦嶋神社が再建応援のクラウドファンディング

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 亀を助けた若者“浦島太郎”が恩返しに海中の龍宮城でもてなしを受け、決して開けてはならないとして渡された玉手箱とともに故郷に帰ると想像もつかない長い年月が経過、思わず玉手箱を開けたら・・・。広く知られる昔話「浦島太郎」の最古の伝説が残る京都市の浦嶋神社は、約1200年前に建立された。

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 経年と度重なる災害により老朽化した浦嶋神社。平成21年に本殿改修に向けた活動がスタートしたが、少子高齢化による人口・氏子の激減、コロナ禍による参拝者の激減などにより、奉賛活動も停滞。そこで浦嶋神社奉賛会(京都府伊根町)は、地域の伝統文化の拠点である神社を起点に、地域に住む人々や訪れる人々の新たな「絆」と「御縁」により新たな交流関係を築き、疲弊した神社と地域が若返ることを目指したクラウドファンディングを3月24日(金)まで実施している。

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 支援に気軽に賛同してもらえるように、一口3000円から設定。5000円以上の支援に対しては、御守入りミニ玉手箱(非売品)の返礼品を用意。中には伊勢神宮の式年遷宮の際に浦嶋神社に譲与された御用材(ヒノキ)に宮司が丹精込めて一つずつ焼きごてしたオリジナルのお守り木札と浦嶋神社の御朱印が入っている。伊勢の御用材で作られた浦嶋神社のお守りは古くから身を守る御利益があるといわれているという。

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 1万円以上の支援に対しては、同地区出身の民謡歌手・故三島一聲(本名:三野哲太郎)氏の一生を描いた復刻版本『三島一聲一人旅』なども。三島氏は、「東京音頭」の爆発的ヒットで約100年前の歌謡界で一世を風靡(ふうび)し、晩年を同地区で過ごした。古くから浦嶋神社を支えてきた三野家本家の子孫であることから、昭和46年NHK新日本紀行「丹後浦嶋物語」の番組内で、「今浦島太郎」として紹介されたこともある。

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 返礼品の詳細などは、クラウドファンディングサイトCAMPFIREの「浦嶋神社本殿改修プロジェクト」のページで確認を