カルチャー

キモカワなキャラクター「せとのみこん」プロジェクト始動 広島の特産品を全国へアピール

 のぼり旗やTシャツなどの布印刷物を手掛けるポップジャパン(広島市)が、広島の特産品をアピールするキャラクター群「せとのみこん」を作成した。一般的なキャラクターが持つかわいらしさとは異なる路線で、一目見ると忘れられないインパクトで県内外に広島の特産品の魅力をアピールしていく。

 「せとのみこん」の第1弾は、「かっきふほふ」。妖怪「ぬっぺふほふ」が瀬戸内海に流れ付き、いつの間にかカキと融合してしまったという設定のキャラクター。カキのように柔らかい体で、静かにぬるりと日々を過ごす。見た目は奇妙で何を考えているか全く分からないし、きっと何も考えていない、という不気味な妖怪だが、気ままでマイペースな様子は、現代人が忘れてしまった何かを思い出させてくれそう。タオルやバッグ、その他雑貨を、ポップジャパンオンラインストア「PJ POCKET」、県内の土産店・資料館などで販売している。また、LINEスタンプ(120円)も販売している。

 第2弾キャラクターは「くわいえっと」。ある日、田んぼの泥からぬっと現れた小鬼のような妖精「くわいえっと」。体長30センチほどで、広島名産のくわいを有名にしようと、キーキー騒ぎながら暴れ回る。手にはくわいのこん棒を持ち、気に入らないものをすぐに叩くが痛くはない。名前の由来は「くわい」+広島弁の「えっと(たくさん)」。「くわいえっと」という名であっても、静かどころか、今日も元気に広島の街を駆け回っている。「かっきふほふ」同様、各種グッズを開発中で、LINEスタンプも販売予定。

 今後、広島県内企業とコラボレーションしながら、「せとのみこん」シリーズによる広島県産品のPRを展開していくという。