まめ学

子育てしにくい、が半数 仕事との両立困難や支援不足

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 10月から「産後パパ育休制度」が施行されている。少しずつ進む出産・育児支援だが、“現場”で四苦八苦する親にとってはまだまだ十分とは言い難い。子育て環境の満足度に関する調査(カラダノート・東京)では、5割のママたちはまだ「不満がある」と回答している。

 10月3~5日、カラダノートのメルマガ会員で、妊娠中及び、3歳未満の子どもがいる計472人にネットで調査。不満と回答した人の理由を見ると、「職場の理解が得られず休みが取りづらい」「複数子どもを産むことの優遇措置が少ない」や、「制度が分かりにくい。妊娠中など身体が辛いときに制度について調べるのは負担が大きかった」「分娩や育児にお金がかかるので、もっと補助してほしい」のほか、「女性が子育てするものという概念が強い」「(公共の施設に)授乳室やエレベーターが少ない」などが挙がった。

 この結果から、仕事と育児の両立や二人目以降の支援、制度の簡略化、出産・子育て関連の助成金、公共機関の改善などの課題が見えてくる。物価高騰を受け子育て世帯への現金給付が検討されるなど、さまざまな支援が模索されているが、少子化問題の解決への道のりはまだ遠そうだ。