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冬休みが「存在しない」!? 年末年始に働く医師は4割

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 待ちに待った冬休みを楽しみにしている人も多いだろう。でも、24時間体制で勤務する職場もある。その一つが医療機関だ。エムステージ(エムステージホールディングス・東京)は、医師669人を対象に「冬休み・年末年始事情」についてアンケートを行った。調査期間は12月6~13日。

 最初に、「年末年始の勤務予定」を聞いたところ、半数以上の52.5%は「ない」と答えた一方、「ある」とした医師は42.0%で、「まだ分からない」も5.5%いた。患者がいる場合は休みに関係なく勤務する必要があるが、シフトをどのように決めているかというと、「話し合いや希望」(39.0%)が最も多かった。ただ、「医局長・上司・事務などが決める」は16.4%で、「非常勤医師が勤務」というところは16.3%だった。

 冬休みを「取得しない」医師は16.3%。「3~4日」は29.9%で、「5~6日」は29.6%となった。半数以上の医師は3日以上の休みが取れそうで、「10日以上」という人も2.2%いた。一方、冬休みを取得しない理由は、「勤務先に冬休みというものが存在しない」が最も多く52.2%。「休んだ時にバックアップしてくれる人員がいない」は17.9%で、「休暇よりも収入がほしい」という人も15.7%だった。「新型コロナの影響で人手が足りない」は4.5%となった。

 年末年始の医療機関は、「とんでもない患者数」「普段より受診患者は多く、息つく暇もない」「1日で20~30人ほどのコロナ患者を担当」「当時インフルエンザがはやっており、朝までずっと抗原検査をした」などと多忙な様子だ。