まめ学

子ども食堂に関する調査 増加数がコロナ禍以降で最高に!

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 子どもが一人でも安心して来られる無料または低額でおいしい食事を提供する「子ども食堂」──子どもの貧困対策と、地域交流拠点の2つの大きな軸で運営されているが、認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ(東京)が、全国の子ども食堂地域ネットワーク団体などの協力を得て実施した2022年度の子ども食堂全国箇所数調査では、その増加傾向が鮮明になっている。

 調査は、むすびえが全国の子ども食堂の地域ネットワーク団体、県庁、県社会福祉協議会など、子ども食堂に関わるあらゆる関係者からの協力を得て、2022年9月〜11月に実施。それによると、子ども食堂の数は、2021年より1349カ所増え、7363カ所となったが、これはコロナ禍以降で最高の増加数となった。

こども食堂の箇所数は、2021年より1,349箇所増え、7,363箇所に
こども食堂の箇所数は、2021年より1,349箇所増え、7,363箇所に

 ただし、自治体などへの届出を要しない民間活動であることから、すべてを網羅できていない可能性があるほか、「子ども食堂」の定義自体が各所によって異なり、各地の定義に沿ってカウント作業を行ったという。

 むすびえでは、「子ども食堂が全国のどこにでもあり、みんなが安心して行ける場所となるよう環境を整える」ことをミッションとし、2025年には、全小学校区(現在1万8851校。文科省「令和4年度学校基本調査」による)に対して1つ以上の子ども食堂がある状態を目指す考えだ。

認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ
認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ