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井上小百合「好きなことを諦めないことの大切さを学んだ作品」【インタビュー】

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-「自由研究」にまつわる思い出は?

 「いろんな物を燃やす」という実験をして「自由研究」の課題を出した年に、県のコンテストで金賞を取りました。いろんな物を燃やしてみたら、炎の色が変わって、黄色や緑色になっていくのが分かって。最初はふざけてやっていたのですが、徐々に「これは科学的だ」と思って、きちんと実験をしたら、先生にすごく認められて。自由研究の課題を提出した後に、理科の先生に「賞に送る用に、もっときちんとした写真を撮影した方がいい」と言われて、理科室でいろいろな薬品を燃やす実験を先生が一緒にやってくださった思い出があります。

-今回の作品を通じて、自分自身にプラスになったことはありますか。

 撮影を通じて、子どもたちの真っすぐな姿勢を見てきて、自分の好きなことに対して真っすぐに取り組むことって、すてきなことなんだなと改めて感じました。私は今年28歳ですが、友達の中にはもうお母さんになった人もいて、幸せについて考えたり、自分は前に進めているのかなと考えてしまうこともあります。でも、この映画を通して、好きなことに対して、難しいかなと思うことも、まずは挑戦してみることが大事だなと学びました。

-今後、井上さんはどんなことに挑戦したいですか。

 この映画をきっかけに、諦めていたことや、辞めていたことをやってみようと思い、音楽教室に通い始めました。以前、ジャズ映画を見て憧れたテナーサックスを習っていたのですが、また改めてテナーサックスのレッスンを再開したんです。プライベートでも自分を高めていきたいなと思って、また勉強しています。

-最後に作品の見どころを教えてください。

 子どもたちがかわいくて、温かい気持ちになれますし、夢がある人、夢を諦めてしまいそうな人にも元気を与えてくれる作品になっています。お子さんを持つ親御さんが見ても、子どもたちへの接し方など、学びの多い作品になっていると思います。あれをやっちゃ駄目、これをやっちゃ駄目と言うのが正しいことなのかという教育面でも、とても奥が深いメッセージ性がある作品です。

(取材・文・写真/小宮山あきの)

(C)「ラストサマーウオーズ」製作委員会