おでかけ

ドッグランを用意して愛犬との参拝歓迎 ワンコお守りも授ける、兵庫県の日本遺産・播州清水寺

ワンちゃんと境内を散歩
ワンちゃんと境内を散歩

 時代とともに参拝のスタイルも変化しているようだ。日本遺産・西国三十三所第25番札所の播州清水寺 (兵庫県加東市)は、境内にドッグランを設置し、飼い主がワンちゃんを連れて一緒に参拝することを歓迎している。

 標高552メートルの御嶽山山頂にある同寺。愛犬家である住職夫妻は以前からワンちゃん連れの参拝を歓迎していたが、コロナ下、「閉塞感を抱えている世の中だからこそ、山の上にある広いお寺の境内を愛犬と一緒に散歩してリラックスしてほしい」との思いから、公式SNSなどを通じて“ワンちゃんを連れての参拝を歓迎する”と全国に発信するように。その結果、来場するワンちゃんの数が激増したという。

山のお寺のドッグラン
山のお寺のドッグラン

 阪神甲子園球場(兵庫県西宮市、総面積約3万8,500平方メートル)1.3個分の広さを持つ同寺の境内は、ワンちゃんと一緒に散歩するのに格好。“ワンちゃんがリードなしで自由に走り回れる場所を境内に”と、昔の僧坊跡を整備してドッグランを設置。寺の支援者や地域住民の協力を得て切り株や石を取り除き、広さ約170平方メートルの範囲を高さ1.5mの木製フェンスで囲んでいる。江戸時代から続く歴史のある石垣をパノラマで見渡すことができる、自然と歴史を感じるロケーション。ドッグランの利用は無料。飼い主分の入山拝観料(一般500円、高校生300円、中学生以下無料)で楽しめる。

ワンちゃんお守り
ワンちゃんお守り

 オリジナルのワンコお守り(福手御守)の授与も。ワンちゃんの健康長寿と開運招福を同寺の住職が祈祷(きとう)。職人によって一つ一つ手作りで作られており、公式ホームページ内のオンライン授与所から全国に授与されている。ワンコお守りは、大(直径50mm、2,000円)、小(直径40mm、1,800円)。いずれも非課税。生き物の殺生を避けて合皮素材で作られている。