カルチャー

隠れた産地! 台湾のコーヒー豆を愛知県のコーヒー豆製造販売業「さくら」が限定販売

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 台湾とコーヒー。結び付かない人が多いかもしれないが、実は台湾はコーヒーの隠れた生産地。高温多湿の気候により、苦味や酸味が少なくアロマのような芳醇(ほうじゅん)な香りとフルーティーな甘味が残る味わいが、台湾産コーヒーの特徴とされる。

 台湾では、日本統治時代(1895~1945年)に商業的にコーヒー栽培が行われており、最盛期には東アジアで最大規模のコーヒー産地だった。大正天皇や昭和天皇の即位の際に、国産コーヒーとして献上されたという政府の記録も残っている。終戦後は、農園のほとんどが放置されてしまったが、2000年ごろから台湾政府のバックアップにより再度コーヒーの栽培が盛んになり、近年、品質の高いコーヒーが安定的に収穫されるようになった。この9月には、台湾行政院主催による台湾珈琲(コーヒー)祭りも開催される。

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 コーヒー豆製造販売業のさくら(愛知県瀬戸市)は、そんな台湾産コーヒー豆を9月2日(金)から限定販売する。日本が商業的に始めたコーヒー栽培が、台湾の人たちによってよみがえり、再度私たち日本人が飲めるようになったことを歓迎したいという理由からで、他のコーヒー生産国と比べ人件費が高く気軽に飲める価格ではないものの、真面目で努力家の台湾人が丁寧に栽培したコーヒーは、世界の他の産地にはない魅力がある。

 さくらが販売するのは、2種類。スッキリした味わいの「古峰(グーフォン)コーヒー」と、シルクのような滑らかな舌触りの「卓武山(ジュオウーシャン)コーヒー」で、どちらも40g(約4杯分)で税別1,481円円。予定販売数量100個が売り切れ次第終了となる。