難病の子どものために、付き添いの家族などが病院の近くで低料金で滞在できる施設「ドナルド・マクドナルド・ハウス」(以下、ハウス)。来月新潟県にオープンする「にいがたハウス」を含む国内12施設の設立や運営の費用は、寄付や募金で賄われ、多くのボランティアにより支えられている。
日本マクドナルド(東京)は、北海道でマクドナルドの店舗を展開するフランチャイジー12社と共同し、 支援の輪を広げる活動の一環として、札幌ドームで行われるプロ野球パリーグ、日本ハム対楽天戦(9月26日午後6時開始)に冠協賛する。「ドナルド・マクドナルド・ハウス さっぽろ 応援ナイター」と題したナイターで、始球式や各種イベントを行う。
始球式には、3歳頃から野球好きになったという髙橋萌ちゃん(11歳・北海道在住)が登板。萌ちゃんは、生後、診断された新生児脳梗塞の後遺症により右の手足にまひがあり、成長に応じた治療やリハビリを受けるため、毎月、北海道立子ども総合医療・療育センターに通院する。また2020年には、手術とリハビリのため4カ月間も入院し、その間にお母さんはハウスを度々利用したという。
始球式にチャレンジすることを決めて以来、萌ちゃんは「一生に一度あるかないかのチャンスだから」と、ボールを投げる練習を続けており、「キャッチャーまで届くボールを投げたい」と意気込みを語っているという。また始球式には、大ファンの北海道日本ハムファイターズの近藤健介選手のユニフォームを着て登板するという。
「ドナルド・マクドナルド・ハウス さっぽろ 応援ナイター 」では、萌ちゃんの始球式をはじめ、さっぽろハウスへの支援として前売りチケットの販売や寄付、さっぽろハウスを利用する家族の招待、道内少年野球チームが選手を出迎えるスタメンキッズが行われる。また、球場・ブースのほかにクラウドファンディングでの募金活動も行われる。