カルチャー

京表具の逸品を展示 美と技の集大成「表美展」

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 畳のない家、スペースが限られた集合住宅が増え、掛け軸をかける床の間はないし、ふすまで仕切る部屋もない。かつては生活の一部を彩っていた表具は、いまや伝統工芸品として鑑賞の対象になりつつある。表具師61人が所属する京都表具協同組合(京都市)は、「第67回表美展」(表装美術展覧会)を3年ぶりに京都経済センターで開催する。10月22、23日の両日で、入場無料。

 掛け軸、額装、びょうぶ、ふすまなど、伝統的な表具に親しむ絶好の機会。表美展は60年以上の歴史を持ち、京都で育まれた表具の美と技の集大成だ。京表具の新調はもちろん、修理についての相談にも応じる。京表具の魅力に触れ、和の暮らしを見直すきっかけになりそうだ。