食用コオロギの粉末を使用したコーンスナック 徳島県内のファミマで先行販売、うま塩味とたこやき味の2種類

　国産コオロギの粉末を使用したコーンスナックが9月20日（火）から順次、徳島県内のファミリーマート約80店舗で先行販売される。

　開発したのは、徳島大学発のベンチャー企業グリラス（徳島県鳴門市）。国産フタボシコオロギの粉末「グリラスパウダー」を味付けに使用したコーンスナックで、サクサクとした軽やかな食感とコオロギ粉末の香ばしい風味が特徴だ。

　コーンスナックは「うま塩味」と「たこやき味」の2種類。内容量はともに10グラムで価格は税込み98円。グリラスの自社ブランド「C.TRIA」の既存商品である「クッキー（大判）」と「プロテインバー」の2種類とともに販売される。

　うま塩味のコーンスナックは、コーンの甘みを、香ばしいコオロギ粉末を配合した「コオロギ塩」が引き立てている。「たこやき味」は、ほのかに酸味が効いたパンチのあるソースに、コオロギ粉末の持つ魚介類に似た風味が溶け込んでいる。

　ただし、コオロギ粉末にはエビやカニなどの甲殻類と類似した成分が含まれ、エビやカニのアレルギーを持つ方は食べるのを控えてほしいとしている。

　また販売開始翌日の9月21日（水）には、ファミリーマート富田橋1丁目店（徳島市富田橋1-14）で、コオロギパウダーを使用した限定メニュー、コオロギバターフライドポテトを11時から15時までキッチンカーで販売する。同商品は税込み100円で提供される。ただし売り切れ次第終了。

　さらにイベント当日に、C.TRIAのプロテインバー、クッキー、コーンスナックをファミリーマート富田橋1丁目店で購入した方には、フライドポテトを無料で提供する。

　コオロギは豊富なタンパク質を含み、牛、豚、鶏に比べて育てるのに必要なエサや水が少なくて済むことから、地球環境に優しい将来のタンパク源として有望視されている。国連食糧農業機関（FAO）もコオロギなどの昆虫食を奨励している。