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【フランスなるほど雑学12】サバイバルなフランスの「宅配事情」とは?

現地の人には当たり前なことでも、日本人からするとあっと驚いてしまうような雑学が世界にはあります。気がつけば在仏歴13年になる筆者も、びっくりしてしまうようなフランス人の行動や習慣、文化などに日々遭遇しています。理由や文化背景を知れば「なるほど、そうだったのか」と思わず納得してしまうフランスの数々の雑学。今回はフランスの「宅配便」事情をお伝えします。
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サバイバルなフランスの宅配とはいったい!?

「サバイバルなフランスの宅配?」と、日本の読者の方は不思議に思うかもしれません。日本は世界の中でも優れた宅配サービスが当たり前で、宅配便で不便な思いをすることがほとんどないからです。

フランスは、嘘も偽りもなく宅配はサバイバル。もちろん荷物は普通に届きますが、何回かに一回は不便さを強いられるのです。

時間指定ができない
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日本で宅配を利用するときに、時間指定ってできますよね。フランスでは基本的に時間指定ができないんです。配達日の指定は業者によってできるようになってきましたが、時間指定はまだまだ。

なので、配達がある日は基本的に家にいなくてはなりません。もし不在の時は不在票が入っていますが、問題があることも……。

不在票が入っていないことも
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家にいなかったから、郵便ポストに不在票が入っているかな?と見てみたところ、不在票が入っていない。それから何日たっても不在票が入っていない。おかしいなぁとインターネットの追跡サービスで調べてみたところ、荷物は保管されているとのこと。え!不在票も入っていないのに、どういうこと?

宅配業者が不在票を入れていなかった。そんなことは普通にあるのです。宅配物を取りに行った郵便局で不在票が入ってなかったんですがと話してみたところ、「そう」という反応。不在票が入っていないことが、そこまで問題ではない様子。

在宅だったのに不在票
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荷物が届くからと自宅で待っていました。いつもならこのエリアだと午前中に配達されるのになぁと思って待っていましたが、夕方になっても届かない。郵便ポストを見てみると、不在票が入っていた……。

家にずっといたのに、なぜ届けてくれなかったのか。配達の荷物が多いと、インターフォンをならさず不在票をポストに入れて済ませてしまう宅配業者の人もいるのだそう。結局荷物を郵便局まで取りに行く羽目に……トホホホな出来事でした。

集合住宅だと上がって配達してくれない
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フランスでは配達業者によっては電話をしてくれることがあります。勝手に不在にされることよりはマシですが、電話の理由は、もうすぐマンションの近くに着くから、降りて荷物を取りに来てくれというもの。

配送車を停める場所がなかったり、ノルマがあるからマンションの階段やエレベータを上る時間がもったいなかったり、単にめんどうくさかったりと理由はさまざま。それで荷物が無事に届くならいいのですが、「家から出れないから、○階に届けて欲しい」と電話で話してみたものの、そのまま荷物を配達せずに持って行ってしまったということもありました。

以上書いたことは、筆者や私の周りの人に起きた出来事ですが、この国で暮らすフランス人にとっても宅配事情にストレスを感じている人は多々います。

日本に暮らしていた時は、日本の宅配事情が当たり前でしたが、フランスで暮らしてみて、あらためて日本の宅配サービスは本当に素晴らしいと思います。世界に誇れるサービス業の一つです!

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