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京都伝統工芸の技法を使った美しいピアノ 真和楽器が京セラ本社に展示し、受 注制作を開始

京都伝統工芸の技法を使った美しいピアノ 真和楽器が京セラ本社に展示し、受注制作を開始 画像1
真和楽器 「彩輝光蒔絵ピアノ~春幻~」

 

 真和楽器(愛知県犬山市)は、京セラ(京都市)本社1階のロビーで、京都伝統工芸の技法を使ったグランドピアノ「彩輝光蒔絵(さいきこうまきえ)ピアノ~春幻~」を展示し、制作の受け付けを始めた。

 コロナ禍で生活様式が変わり、家庭でピアノを弾いたり聴いたりする人が増える中、視覚的にも美しさを備えたピアノで癒やしを感じてもらいたい、と制作に至ったという。

 漆工芸作家の大町憲治氏が手掛ける京都伝統工芸技法の「蒔絵」と、京セラが装飾用素材として開発した京都オパールを用いた新しい技法「彩輝光」を取り入れた。世界に唯一無二のピアノだという。

 展示している「春幻モデル」は、吉野窓(円形の窓)から吹き抜ける風に揺れ動く桜の花弁を、蒔絵と京都オパールによって表現したとしている。

 新しく購入するピアノだけではなく、既に持っているピアノにも彩輝光蒔絵を施すことができ、アップライトピアノでも作業が可能だ。作業期間は2~4カ月で、彩輝光蒔絵のデザインのリクエストも受け付ける。

 京セラの展示を観覧する場合、1週間前までの事前予約が必要となる。観覧は、平日の午前10時から午後5時まで。