カルチャー

実は「縁の下の力持ち」? まるっと1冊「生きもの毛事典」

“毛”が気になるすべての人たちへ——
“毛”が気になるすべての人たちへ——

 植物にも、動物にも、もちろん人間にも生えている「毛」。なんでこんなところに? と思うような場所にも生えていたりするが、毛には毛の役割がある。『生きもの毛事典』(保谷彰彦・著、文一総合出版)は、その名の通り生きものの命を支える毛の役割を紹介した本だ。

毛のおもしろさ、役割、を子どもから大人まで楽しんでもらう本
毛のおもしろさ、役割、を子どもから大人まで楽しんでもらう本

 各章ごとに毛の役割を分けて紹介している。体を温めるための毛や、天敵の攻撃から身を守るための毛、感覚器官としての毛など、最新の研究論文を参照した科学的な内容。しかし専門色が強い一般書と違い、子どもでも読めるように面白いイラストと組み合わせ、イメージして分かりやすく読むことができる。また拡大イラストで毛の機能や働きを詳しく紹介し、登場する動物の分類や分布といった基本情報も収録。これを読んで毛についてもう少し知りたい人向けの「おま毛」情報も充実している。定価は税込み1,650円。電子版は2022年7月に発売予定。